投稿者: 松尾 芳郎

平成28年度(2016)の緊急発進は過去最多

緊急発進回数推移

防衛省統合幕僚監部の発表(29-04-13)によると、平成28年度(2016-04-01から2017-03-30)の航空自衛隊戦闘機による緊急発進(スクランブル)回数は1,168回に達した。他国機による領空侵犯を防ぐため緊急発進を開始した1958年(昭和33年)以降で、最多となった。

防衛省、川重製「C-2」輸送機の開発完了、配備を開始

C-1初号機と3号機

防衛省は3月27日に川崎重工製、日本最大の航空機「C-2」輸送機の開発を完了したと発表した。2001年に開発がスタートしてから16年を経てやっと完成したことになる。翌3月28日には鳥取県美浦基地第3航空輸送隊に3機が配備され、2018年9月まで運用試験を行った後、実際の輸送任務につく。

スペースX社/マスク氏、ファルコン9の打上げ拡大を目指す

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イーロン・マスク氏は、3月31日のファルコン9の1段目の再使用成功を受けて、「2017年中に1段目再使用の打上げを6回行い、2018年にはこれを2倍の回数に増やす」としている。実現すれば、これはまさに宇宙開発の大革命となる。

スペースX、「ファルコン9」打上げロケット1段目の再使用に成功

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電気自動車「テスラ」で有名なイーロン・マスク氏はスペースX社の創立者でもある。スペースX社は、去る3月30日にルクセンブルグ(Luxembourg)のヨーロッパ通信衛星社(SES)の新しい通信衛星 ”SES-10”の打ち上げに「ファルコン9」の1段目を再使用して成功した。これで打ち上げコストの低減に大きな1歩を踏み出した。

素晴らしい運航実績のエアバスA320neo、しかしエンジン問題は残る

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A320neo (neo=new engine option) が就航してから1年を過ぎ、この間にエアラインとエアバスは運航経験を積んできた。就航直後はPW1100G-JMエンジンで問題が生じ、このためカタール航空が受取りを拒否するなど、混乱が生じたが、今ではエアバスとエアライン各社はA320neoの好調な運航実績に満足している。

「受動喫煙論議」全面禁煙に勝る対策なし

 「百害あって一利なし」と分かっていながらどうしてすっきりと解決できないのだろうか。今回はたばこの話である。

 2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、厚生労働省が他人の吸うたばこの煙を吸い込む受動喫煙を防ぐための法案(健康増進法の改正案)をまとめた。焦点の飲食店は原則店内を禁煙にしたが、喫煙専用室の設置を許可、さらにバーやスナックなどの小さな飲食店は例外的に喫煙を認めた。

海自ヘリ空母「いずも」、南シナ海を歴訪後インド洋での3カ国合同演習に参加

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3月14日付けロイター(Reuters)通信は、複数の情報筋からの話として「Japan plans to send largest warship to South China Sea, sources say (日本は最大のヘリ空母を南シナ海に派遣を計画)」と題して次のように報じている。実現すれば戦後最大の日本艦隊の行動となる。

レオナルド、次世代型テイルトローター機「NGCTR」の開発へ

レオナルドNGCTR機

アグウスタ・ウエストランド社ことレオナルド・ヘリコプター社が作る双発のテイルトローター機「AW609」はベル・ボーイング製V-22オスプレイに似ているが小型の民間用テイルトローター機である。レオナルド社は、初飛行から14年経過してやっと型式証明取得の目処がついたのを受けて、この程同形式の大型輸送機 (NGCTR) の開発構想を発表した。

トランプ大統領、国防費増額を議会に提案

米国軍事費2015

ドナルド・トランプ大統領が国防費を前オバマ政権の提示額対比で540億ドル、すなわち3%、増額するよう議会に提案した。これに対し、議会から非軍事費枠の削減に繋がるとして大きな反対がでているが、一方国防費増額を求める議員からは増額幅が少なすぎる、との非難の声が上がっている。

中国軍機と艦艇、最大規模で沖縄列島から太平洋に進出、反転

3月2日y-8

統合幕僚監部によれば、2日午前から午後にかけて中国軍機合計13機が東シナ海から沖縄本島と宮古島の間の上空を通過、太平洋に進出、その後反転し引き返した。那覇基地の航空自衛隊戦闘機が緊急発進し、領空侵犯に備えた。同日宮古島近くの太平洋上で中国海軍のミサイル駆逐艦、フリゲートなど3隻が演習を行った。