カテゴリー: 航空と宇宙

DARPA、巨大な折畳式スパイ宇宙望遠鏡を開発中

DARPAスパイ望遠鏡

−国防高等計画研究局(DARPA)が進める超大型スパイ宇宙望遠鏡(MOIRE)計画は、これまでの宇宙望遠鏡の常識を遥かに超える斬新なプロジェクト、常時地表の4割を監視できる–
2013-12-27 松尾芳郎

ロンドン空港で火災損傷の787複合材製胴体、初の修理に取組む

エチオピア787

–空港内で垂直尾翼を取外し、胴体頂部を広範囲に切取りパッチ当て接合中−2013-12-11 松尾芳郎 Revised 2013-12-27
図1:2013-06-12にロンドン・ヒースロー空港で、駐機中のエチオピア航空787の後部胴体(Section 47)天井部分に取付けた“非常用位置送信器(ELT=emergency locator transmitter)”から発火、写真のように外板まで焼損した。

航空宇宙用部品に3Dプリンテイング製法が拡大

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–3Dプリンテイング/アデイテイブ製造法は軽量化とコスト削減の切り札、将来切削、穿孔、等の機械加工に取って代わる革命的な技術だ–2013-12-07 松尾芳郎 Revised 2013-12-11 Revised 2013-12-27
図1:(EOS GmbH)2011年末にフランクフルトの”EuroMold show”で展示されたエアバスA320型機用のエンジン・ナセルカバーのヒンジ。奥がこれまでの鋳造チタン合金製、手前がドイツEOS GmbH社製の “アデイテイブ製造装置(AM)”で作った同じチタン合金製のヒンジ(試作品)。

米GE製エンジン搭載のB787型機等に耐空性改善命令発出へ

積乱雲に接近飛行時発生するB787型機など米GE製エンジン異常振動問題で、FAA(米連邦航空局)は近く耐空性改善命令(AD)を発出する。有力メディアが11月27日迄に相次いで報じた。機体メーカーのボーイングは日航等、同種エンジンを使用中の航空会社へ事前に積乱雲回避の指示を連絡した。

『USAツディ』等によると積乱雲に接近しすぎるとエンジンの異常振動が発生するのは米GE社が開発製造中のGEnxエンジン。ボーイング787型機と最新ジャンボ機シリーズ、B747-8型機に搭載されている。

米フロリダ上空で、小型旅客機の緊急脱出スライド機内作動

米フロリダ半島上空で、11月20日午後、78人搭乗の小型ジェット旅客機が高度1万㍍付近を上昇中、突然、客室前部で、緊急脱出スライドが作動した。展開したスライドで客室乗務員が一時、逃げ場を失ったが、自力で逃れ同機は近くの空港に緊急着陸した。

露・国内線B737機事故で航空安全監察当局、緊急監査(その5)

乗客乗員50人が死亡した露国内線B737型機事故で、ロシア航空安全監察当局は22日までに事故の当事者、タタールスタン航空に緊急安全監査を実施した。パイロットが着陸時に通常通り対応できなかった疑いが強く、社内の運航監督、乗員訓練体制のあり方等にメスが入ったとみられる。

160機、440億ドルを受注。エアバス、ドバイ航空ショーの戦果

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エアバスは11月21日までに、湾岸、アラブ首長国連邦で開催した『第13回ドバイ航空ショー』での航空機売り上げ実績を取りまとめた。

それによるとA380、A350XWB型機を中心に160機の売り込みに成功し、機体公表価格換算で440億ドルの売り上げを達成したという。

通常の操縦法から逸脱か。露・B737機事故、乗員ミス浮上(その4)

50人が死亡した露・国内線、B737墜落事故で、着陸標準操縦方式から乗員が逸脱していた可能性が濃厚となった。原因究明を担う『MAK(ロシア航空事故調査委員会)』がブラック・ボックスの初期解析の結果を基に公表した。手動でゴー・アラウンド(進入復航)を繰り返し、同操作の初体験も絡み、過剰な機首あげ、に伴う失速に追い込まれた操縦ミス説が有力視される。

露・国内線B737機事故で衝撃映像公表。機首から垂直落下(その3)

露・国内線B737機事故で、墜落直前の衝撃映像がロシアTVで公開された。事故機は機首部分を真下にほぼ垂直方向で地上に激突、一瞬にして爆発炎上の様子が見て取れる。空港の監視カメラが捉えた数分間のビデオ映像で、機体の異変を知らせた機長の報告を裏付ける。原因究明で重要な証拠の一つになりそうだ。

着陸時の機体姿勢に異常。B737型機墜落事故で管制塔に直前、連絡

露中部で起きた国内線旅客機、B737型機墜落事故で、機長が着陸直前機体姿勢の異常を管制塔に連絡していたことが明らかになった。事故機を誘導していたタタールスタン共和国、カザン空港の管制当局者がロシアのメディアのインタビューで明らかにした。NTSB(米国家運輸安全委員会)も原因究明の技術支援でデニス・ジョーンズ上級調査官の現地派遣を決めた。原因究明の鍵を握るFDR(飛行記録計)の回収は墜落時の衝撃で、機体が粉々に爆発炎上したことで困難を極めている。