本稿は木村良一氏の寄稿です。オミクロン株が過去最大の感染の山、第6波を作った。1日当たりの新たな感染者は今年1月4日の1000人から、12日には1万人、13日には2万人、28日には8万人を突破するなど過去最多の記録を更新続けている。あっという間にこれまでで一番高い山、第6波を形成している。政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長らは1月21日、医療の逼迫を回避するため、「重症化リスクの低い若者は必ずしも医療機関を受診せず、自宅での療養することもあり得る」との提言を公表した。これは重症化しやすい高齢者の検査を確実に行うためである。尾身氏らの提言は「おミクロン株の特徴に即した対策が必要。人流抑制ではなく、会食などの人数制限が必要」、「渋谷駅前交差点がいくら混んでようとほとんど感染しない」と述べている。
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ボーイング、NASAとの共同研究機 ”TTBW”の試作開始へ
NASA長官ビル・ネルソン(Bill Nelson)氏は、昨年9月にホワイトハウスで開かれた大気変動に関わる会合で航空輸送業界の対策について語った。
2030年までに使う航空燃料は30億ガロン(113.7億リットル)になり、これから出るカーボン・エミッションを減らす必要がある。関係政府省庁の代表は「環境維持可能な航空燃料を開発する目標(SAFGC=Sustainable Aviation Fuel Grand Challenge)」を掲げ、2050年までに米国内の航空燃料を「環境維持可能な燃料/Sustainable Aviation Fuel」にすると言明した。NASAは、さらなる騒音低減、燃費の向上、有害排気ガスの減少などで、環境を維持しつつ航空輸送を発展させて行く。新しいグリーン・テクノロジーを盛り込んだ次世代航空機、新しいオートメーション技術で安全で効率的な航空管制、環境維持に配慮した航空エンジンの開発に取り組む。NASAは現在ボーイングと共同で、最新の技術による次世代型の単通路狭胴型機の研究を進めている。現用機に比べ燃費を25 %以上改善し、2030年代中期に実現させたい。(NASA Administrator Bill Nelson joined at a White House event on last September highlighting sustainable aviation. The event centered a plan to reduce carbon emissions from more than three billion gallons of aviation fuel by 2030. Government Officials announced a Sustainable Aviation Fuel Grand Challenge (SAFGC) to aim to meet 100% of US demand by 2050. NASA and Boeing is seeking to develop transonic truss-braced wing (TTBW) single-aisle passenger transport by mid 2030s, having 25 % better fuel consumption than current aircraft.)
ジェームス・ウエブ宇宙望遠鏡-サンシールドと主鏡の展開に成功
NASA主導で開発したジェームス・ウエブ宇宙望遠鏡は、最大の難関であった太陽光を防ぐ大型サンシールドの展張を終り、続いて直径6.5 mの金色に輝く主鏡の展張に取組み2日間でこちらも無事完了した。これで望遠鏡は観測に必要な装置の展開が完了した。(NASA led James Webb Space Telescope fully deployed five-layered sunshield in first ten-days. After that, its 6.5 meter gold-coated primary mirror deployed from folded position in the following two-days. Both processes performed successfully as the final stage of all major deployments to prepare for scientific observation.)
令和3年12月、我国周辺における中露両軍の動向と我国/同盟諸国の対応
令和3年12月、我国周辺における中露両軍の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。注目すべきニュースは次の通り;1. 岸防衛大臣記者会見(12月22日)、レールガンおよび高出力マイクロ波照射装置の開発予算案を決定。2. 防衛省、次期戦闘機(F-X)開発は、ロッキード・マーチン社、ロールス・ロイス社等の協力を得て実施することを決定。3. 中国海軍空母「遼寧」を中心とする艦隊が、大東島の東方・太平洋上で10日間の演習を実施。4. ロシア軍情報収集機が2日連続して北海道東部・東北地方東部の沿岸に飛来。(The military threat by Russo-Chinese forces around to Japan and Taiwan are increasing ever. Against the threat, Japan and its allies move to take a farther counter measure. Following four were noteworthy;-
1. DOD Minister Nobuo Kishi says, the research on Railgun weapon system and High Power Microwave (HPM) system will proceed to coming years.
2. DOD announced, the next generation fighter developing program will accelerate by coordinating with Lockheed Martin and Rolls-Royce.
3. Chinese aircraft carrier strike group conducted military maneuver nearby Japan’s isolated islands “Daitojima” in west Pacific for ten days.
4. Russian intelligence gathering aircraft has flown coastal airspace of east Hokkaido and northern Honshuu for consecutive two days.)
中国海軍空母「遼寧」、太平洋で活発な示威訓練を実施
防衛省統合幕僚監部は年末12月15日から25日の間、中国海軍空母「遼寧」を含む6隻の艦隊が沖縄本島―宮古島間の宮古海峡を通過、西太平洋上で戦闘機の離着艦を含む訓練を実施したことを4回にわたって報じた。すなわち;―⑴12月17日発表 12月15日午前11時、「遼寧」を含む5隻が宮古海峡を南下、太平洋へ、⑵12月21日発表 12月19日午前8時、「遼寧」を含む6隻が北大東島東300 km海域で演習、⑶12月21日発表 12月20日午前8時、「遼寧」を含む6隻が沖大東島南東315 kmの海域で演習、⑷12月26日発表 12月25日午前0時、「遼寧」を含む5隻が宮古海峡を北西に進み、東シナ海に向け航行
「新型コロナはいつ終息するのか」これが今年最大のテーマだ
NASAジェームス・ウエブ宇宙望遠鏡の打上げに成功
NASAのジェームス・ウエブ宇宙望遠鏡(james Webb Space Telescope /略JWST)は、打上げロケット「エイリアン5 (Ariane 5)に搭載が終わり、12月23日に発射台に移動・セットされた。場所は南米フランス領ギアナ・カウルー(Kourou, French Guiana)近郊のヨーロッパ・スペースポート「エイリアン・スペースELA-3」発射台。打上げ関係技術者による最終点検で異常がないことが確認され、12月25日土曜日午前9時20分(東部標準時/EST)に打上げられた。(NASA’s James Webb Space Telescope, inside the Ariane 5 rocket, has set the Arianespace ELA-3 launch complex of European Spaceport, Kourou, French Guiana. JWST was lifted off at 9:20 am EST Saturday, Dec. 25. )
海上自衛隊・新型フリゲート「もがみ型」の4番艦「みくま」進水
「もがみ型」護衛艦は、増強著しい中国軍の海洋進出、特に台湾や南西諸島への侵攻の目論見に対抗するため、我国海上防衛の一端を担う次世代型多目的フリゲート。すでに進水済みの同型艦、1番艦「もがみ・FFM-1」、2番艦「くまの・FFM-2」、3番艦「のしろ・FFM-3」の3隻は、それぞれ公試中または艤装中。
就役の予定は「もがみ」、「くまの」は2022年(令和4年)3月、「のしろ」は2022年12月、「みくま」は2023年3月、となっている。
「もがみ型」は年2隻のペースで建造が進められ合計で22隻建造する予定だ。三菱重工が主契約企業となり、同社の長崎造船所とサプライヤーの三井E&S造船玉野艦船工場(現在は三菱重工マリタイム・システムズになっている)で分担して建造される。
令和3年11月、我国周辺における中露両軍の動向と我国/同盟諸国の対応
令和3年11月、我国周辺における中露両軍の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。注目すべきニュースは次の通り;―
① 米国防総省(DoD)が「2021年次中国軍事情勢報告」を発表(11月3日)/内容はTokyoExpress 2021-11-29 「米国防総省DOD」発表の2021年次中国軍事情勢報告」を参照する
② 中国軍は台湾東部・花蓮沖/与那国島南方沖の太平洋上で上陸演習
③ 中国ロシア両海軍艦艇のの活動は異常に活発化、11月は前記「⑵」を含め12件
④ 中露両空軍の爆撃機4機が日本海・対馬海峡・東シナ海・宮古海峡を通過、太平洋に進出
⑤ 陸上自衛隊は、12月に3つの日米共同訓練を実施予定、すなわち、[指揮所演習「YS-81」]、[米国で米陸軍との実動演習、ライジング・サンダー21」]、[国内全国規模で米海兵隊との実動訓練「レゾリューション・ドラゴン21」]
⑥ 海上自衛隊は11月後半に5カ国海軍合同演習「ANNUALEX 2021」をフィリピン海で実施