LiDARの開発と応用(第3回) – 航空機への応用

LiDAR 航空機応用 図1

2020年1月22日の第1回および4月11日の第2回で紹介したが、LiDARは、Light Detection and Ranging (光検出と測距)もしくはLaser Imaging Detection and Ranging (レーザー画像検出と測距)の略で、光を用いたリモートセンシング技術の一つである。今回は、航空への応用、特に空港付近での風の計測のためのLiDARを中心に紹介する。ウインドシアと呼ばれる大気の現象を滑走路の近くに設置したLiDARあるいは航空機搭載のLiDARで検知することは、離発着時の墜落事故の防止策として重要である。(As explained in the reports dated January 22 and April 11, LiDAR, the acronym of Light Detection and Ranging or Laser Imaging Detection and Ranging, is one of remote-sensing technologies applying optics. In this report, the applications of LiDAR for aviation fields are introduced, especially, to measure the wind near airports. It is quite important to detect wind shear, dangerous atmospheric phenomenon, to avoid clash of aircrafts in their takeoffs and landings by the LiDAR equipment installed near runways as well as on aircrafts.)

一律10万円の定額給付金が5月施行。予算修正に抵抗した財務省と、政権攻撃の左翼野党

本稿は鳥居徹夫氏の寄稿です。武漢ウイルスの感染拡大により、国内外とも経済活動がストップした。緊急事態宣言が出された4月7日、政府は緊急経済対策を閣議決定した。緊急経済対策に関わる補正予算案は、さらに追加施策が必要として、国民一人当たり一律10万円給付を盛り込んだ大幅組み換えが行われ、ようやく4月27日に国会に提出され30日に成立し、5月からの施行にギリギリ間に合わせた。 この予算修正に財務省が抵抗し、主要野党は財務省の別動隊のごとく、予算修正した政府を攻撃した。政権の足を引っ張ることにおいて、野党と財務省は利害が見事に一致している。

数奇な運命、「三菱MU-300」から「ホーカー400XPR」まで

FltGlobal 400XPR

「ホーカー400 (Hawker 400)」は双発ビジネスジェットで、原型は三菱重工が設計・製作した「MU-300 ダイヤモンド1」。1985年に三菱からビーチ・エアクラフト(Beech Aircraft)に製造権を移転、その後同社で改良・近代化が行われた機体である。ビーチ社は、数回の倒産の後、2014年からはテキストロン・エビエーション(Textron Aviation) の傘下にある。(The Hawker 400 is a twin engine business jet, developed by initially Mitsubishi, it has been further developed and updated by Beech Aircraft, now part of Textron Aviation.)

9月入学へチャンス到来 ‼ 教育界の悪弊除去、学校観の大変革へ

本稿は、鳥居徹夫氏の寄稿である。コロナの感染拡大の防止に向け、ほとんどの学校が休校となったことで、かねてより懸案となっていた「9月入学・始業」への移行の動きが急浮上した。児童生徒の日常から、学校が隔離されたのが、今回の感染拡大であった。その中で学校と教育が内在する多くの問題が浮き彫りにされた。「9月入学・始業」は、日本の教育のみならず、社会全体の「国際化」「多様化」を進展させる。コロナ感染防止のため、自粛などで社会全体の停滞を余儀なくされたが、「災い転じて福をなす」ではないが、9月入学始業への移行や教育の抜本改革につなげる好機でもあり、まさしくチャンス到来である。

令和2年4月、我が国周辺における中露両軍の活動

04-06 ロシア艦

統合幕僚監部が発表した中露両軍の活動は6件で、その中に中国海軍空母「遼寧」を中心とする空母打撃群が宮古海峡を航行、往復した動きがある。さらに台湾南方上空で中国空軍爆撃機などによる編隊演習、南シナ海では中国支配に対抗し米海軍がイージス艦による “航行の自由作戦”を実施した。

なぜ、人は新型コロナウイルスに過剰反応してしまうのか

本稿は木村亮一氏の寄稿です。毎朝のウォーキングで立ち寄る東京・西新宿の熊野神社で、鈴緒(すずのお)が取り外された。手水鉢(ちょうずばち)の周囲には縄が掛けられ、使えないようになっている。鈴緒は拝殿の鈴を鳴らすための縄やひもで、多くの人がこれをつかむことによって感染が広まると神社は考えたのだろう。手水鉢は手や口中を清める水を溜めた石の鉢だ。これも感染源になる危険性があるとみなされたのだと思う。