ナイジェリアの商都ラゴス空港で小型旅客機(乗客20人)墜落。15人の死亡確認


ー日本人乗客の搭乗記録無しー

2013-10-03  ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)

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図:(Wikipedia)ナイジェリアのアソシエイテッド・エビエーション所有のエンブラエルEMB-120型機、同社はEMB-120を4機を保有、これを含め7機を運行中の小規模航空会社。

アフリカ中部のナイジェリアで小型旅客機が墜落、現地当局によると15人の死亡が確認された。BBCニュース、ロイター通信等が報じた。搭乗名簿では日本人と見られる乗客はいない。

外電等を総合すると、10月3日、午前9時32分頃(現地時間)、ナイジェリアの商都ラゴス空港で同国南部アクレ行き連合航空(アソシエイテッド・エビエーション)所属の双発ターボプロップ機、エンブレアEMB-120型機が離陸直後に墜落した。機体は大破炎上し、これ迄のところ15人の死亡が現地警察当局が確認したという。事故機には乗客20人と機長ら運航乗員、客室乗員7人が乗り組んでいた。5人が救出され病院で治療中だが2人は危篤状態という。同機は前州政府幹部の葬儀参列の家族輸送でのチャーター便。

事故機は正常な離陸態勢と異なり、十分な高度を得ないうちに空港から約500mの地点に激突したという。ナイジェリア国家非常事態庁によると事故原因究明で欠かせないフライト・データ・レコーダー(飛行記録計)を事故現場で回収済み。ナイジェリア航空省の事故調査局が原因の本格究明に乗り出した。ラゴス空港はアフリカ中西部でハブ機能を持つ重要空港。昨年3月、同国航空史上最悪の航空機事故(乗客、乗員156人が死亡)が発生している。

エンブレアEMB120型機はブラジルのエンブレア社が開発。初飛行は1983年で2002年製造を中止した。内外で357機を売却。中南米、アフリカでローカル空路を中心に活躍している。事故を起こした連合航空は同型機4機を保有している。全長20m、全幅19.78m、全高6,35m。巡航速度552キロ、最高到達高度9,085m、航続距離1.750キロ。乗客数は最大30人。乗員はパイロット2人と客室担当1人。FSF(飛行安全財団)の分析ではエンブレア EMB120の今回を含め21件の機体全損事故に巻き込まれている。

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