露空軍、爆撃機搭載の新型巡航ミサイル携行テスト


ー最大射程10,000㌔で命中誤差、数十㍍ー

2014年1月22日  ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)

露空軍が命中精度が優れた超長距離用、新型ミサイルの爆撃機搭載飛行テストを開始する。露の有力メディアが1月23日報じた。最大射程距離は10,000㌔で命中精度は数十㍍と精密この上ない。巡航ミサイル分野での露空軍の動きは、探知迎撃対策、対抗ミサイルの開発等リアクションを呼びそう。

爆撃機に携行しテストを試みる新型巡航ミサイルは『ラドゥーガKh-101』。長距離空軍司令官アナトリー・ジハレフ中将の発言で明らかになった。超音速で飛行可能な可変後退翼機、トゥポレフTu-160『ブラックジャック』に搭載実験に臨む。2014年に実験開始設定はすでに発表済みだが、同中将は同ミサイル、15発のテスト実施を認めた。

露メディアは『ラドゥーガKh101』の速度は亜音速と指摘。しかし目標への命中精度が10,000㌔の飛行で10㍍と報じ驚かさせた。実用化している爆撃機搭載用の巡航ミサイルは『ラドゥーガKh-555』で標的命中精度は25~30㍍。

新型巡航ミサイルの精度向上は露が米国が運用する『GPS(全地球規模方位システム)』にはり合う『グロノス(GLONASS)』を活用するとされる。