露製兵器の2013年の輸出額は132億ドル


ー暫くは横這いの見通し。2020年は500億ドルを目標ー

2014年  ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)

昨年1年間のロシアの対外兵器輸出額が132億ドルと判明した。露の有力経済紙『コメルサント』が報じた。向こう数年間は横ばいの数字が見込まれる。しかし、露政府、軍需産業界は2020年迄に年間、500億ドルの目標を設定、旧西側製にひけを取らぬ兵器開発に力を注ぐ。

露の兵器輸出業務を束ねる『ロスボロンエクスポルト』のアナトリー・イサイキン総裁は昨年1年間で合計1202件の契約が成立。輸出対象国は60ヶ国に上った事を同紙上で明らかにした。特に購入契約額が多かったのはインド、中国、ベトナム、インドネシア、ベネズェラ、アルジェリア、マレーシア。旧ソ連時代からの”お得意先”。”イスラムの春”が吹き荒れた影響で中東、北アフリカの有力兵器市場での目算が外れた可能性がある。

4・5世代戦闘機として人気が高いスホーイSU-35、地対空ミサイルSA-300等の輸出セールスで好条件のローン返済制度提示、今後、兵器輸出ドライブをかけるという。旧ソ連崩壊後、『コンベルシア』の名の下、軍需産業転換政策を打ち出したが、露経済の核は再びもとのさやに収まった格好。石油、天然ガスに象徴されるエネルギー中心の資源輸出と兵器産業振興だけで、21世紀を乗り切るのは簡単ではない。

gd

 

[(Rosboronexport)露兵器売り込みで東奔西走のアナトリー・イサイキン総裁]

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[(SUKHOI)4・5世代戦闘機の先頭を行くスホーイSU-35]