ボーイング、トルコ空軍へ早期空中警戒管制機『ピース・イーグル』、初の引き渡し


2014年2月10日   マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

Peace Eagle for Turkey Government

[(Boeing)トルコ空軍が受領した初のボーイングAEW&C”ピース・イーグル”]

トルコ空軍の早期警戒管制能力が著しく向上する。ボーイングは2月10日、初のAEW&C”ピース・イーグル”をトルコ空軍へ引き渡したと発表した。同空軍は同型機4機を発注、今年中に更に2機、2015年には最終の4号機を受領する予定。全機、コーニャ基地に配属し地中海、黒海を含むトルコ周辺で空中や海上の不審な行動を試みる航空機、船舶の早期発見識別に当たる。同時に戦闘行動時の指揮管制業務も遂行、有事の際の対応能力が改善される。

ボーイングAEW&C『ピース・イーグル』はB737-700型の機体をベースに開発した。この計画は、先行する韓国、豪州にトルコが参画する共同プロジェクトとなった。これまでの早期空中警戒管制機の外見の特長は、胴体中央上部の回転式ドームに収まる捜索監視用のフェイズド・アレイ・レーダー。しかし737 AEW&C”ピース・イーグル”では平板型ドームにAESAモジュール3基で構成する”MESA”レーダーが取付けられる。“MESA”レーダーについては、本ブログ「737 AEW&Cに搭載するMESAとは」2014-02-12掲載を参照されたい。

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