グアム母港の原潜、4隻体制。ロサンジェルス級『トペカ』を追加配備


2014年2月12日日マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

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[(US NAVY)ロサンジェルス級攻撃型原潜”トペカ”]

トマホーク巡航ミサイルを装備したロサンジェルス級攻撃型原潜がグアムに増強され、同型艦の配備数が4隻となる。米太平洋海軍潜水艦部隊が2月10日、公式発表した。西太平洋で顕著な中国海軍の行動へのペンタゴンの具体的牽制策の一つだ。中国が米本土の一部を標的にするSLBM(水中発射弾道ミサイル)搭載原潜の哨戒活動開始の情報を米側は把握済みで、今後、対中潜水艦封じ込めの新戦略構築がペンタゴンの最重要課題となろう。

グアム島のアプラ海軍基地に新たに配備が決まったのは『Topeka』(6,900㌧)。海軍当局の発表だと現在、大西洋岸ニューハンプシャー州ポーツマス軍港の海軍施設でオーバーホール中。修理が完了次第、回航されグアムを新母港とする。

グアムへの攻撃型原潜、4隻目の増強については昨年4月、当時の国防長官代理、アシュトン・カーター氏がすでに明らかにしている。

『トペカ』は1989年、ロサンジェルス級攻撃型原潜3番艦として就役。攻撃能力はトマホーク巡航ミサイル発射用の垂直発射装置(VLS)、12本、MK48高速魚雷発射管4基を備えている他、北極圏等の氷海下での作戦可能な改良も施されている。加圧水型原子炉1基が動力源で最高速度は毎時、46.3㌔という。特殊な防音構造で”静粛性”では世界のトップクラスだ。乗組員は艦長以下、将校15人と下士官クラス155人。