エアバス、シンガポール航空と共同で飛行訓練センター設立


2014年2月12日    ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)

エアバスとシンガポール航空は2月12日、シンガポールに共同で飛行訓練センターを設立すると発表した。パイロット養成が需要に追いつかず、将来、需給関係がアジアで特に逼迫する事から同センターは『エアバス・アジア・トレーニング・センター(AATC)』と命名。成長著しいアジア航空界を支える組織構築を目指す。

新設するセンターはシンガポールのセレター・アエロスパース・パークに恒久施設を建設するが、当初はチャンギ国際空港内のシンガポール航空訓練施設を代替使用する。

入所した訓練生に用意されるシラバスは機種別の操縦資格、取得済みの免許の技量維持ーなど操縦訓練の全分野が対象。このため、エアバスの全機種(A320、A330、A340、A350、A380)のフル・フライト・シュミレーターが設置される。

エアバスが55%、シンガポール航空が45%の比率で出資する。両社は立ち上げで約8千万ドルを供出する。AATCと同様の施設をエアバスは北京、マイアミにも展開し世界規模のネットワークを形成する計画。

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[(AIRBUS)シンガポールに共同で設立する操縦訓練施設の覚え書き調印式]