米海軍、赤外線利用、長距離捜索追尾装置を初テスト。F-18スーパーホーネットの戦闘能力強化


2014年2月18日      マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

ボーイングは2月18日、米空母艦載機の主力、F/A-18『スーパー・ホーネット』で赤外線で遠距離目標を捉え追尾する最新センサーの初テストを実施したと発表した。

新型センサーは『IRST(Infrared Search & Track』と呼ばれボーイングとロッキード・マーチンが米海軍の艦上戦闘機F/A-18E/F『スーパー・ホーネット』と空中電子攻撃戦闘機EA-18G『グロウラー』装備用に開発中。同装置の追加装備で発見しにくい敵目標を余裕を持って捕捉、追尾可能。戦闘空間でのいかなる脅威に対しても、圧倒的優位な立場をパイロットに与えるという。

2017年の実用化を目指し、米海軍が2011年両社に合わせて1億3,500万ドルの予算措置を講じた。開発経費を節約するため実機テストの前に昨年、ボーイング社有機のキングエア・テスト機で飛行試験を行ったと言う。今回のF/A-18E/F利用の次世代IRST初テスト成功は同装置の完成度の高さを示している。

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[(Boeing)空母艦隊の主力戦闘機ボーイングF/A-18E/Fスーパー・ホーネット]

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[(Boeing)電子戦闘に特化したボーイングEA-18G”グロウラー”]

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[(Lockheed-Martin)米空母戦闘機の戦闘能力を格段に向上させるIRST]