マレーシア航空、B777型機行方不明(第14報)=機体の残骸か?南インド洋上で衛星写真でキャッチ


2014年3月20日(JST.18:40)                John Bosnitch & Aaron Terruli

乗客・乗員239人を乗せ行方不明のマレーシア航空機、B777型機の残骸が南インド洋上で見つかった可能性が出てきた。豪州西部のパース西方の海上、2,500㌔の地点で衛星画像が捉えたという。オーストラリア空軍の司令官は3月20日の記者会見で『発見された海域を捜索するに足る十分な情報がある』と言明した。豪州政府のアボット首相も事実関係を公表、マレーシア政府に伝えられたが事実の確認は現場海域へ急行中の豪州空軍P3C『オライオン』の報告を待つ必要がある。

衛星画像が捉えた浮遊物は解析の結果、最大で24㍍の長さ。2個の浮遊物が確認されたという。場所はパース市の南西、約2,500㌔。一帯の深さは数千㍍。浮遊物の場所が特定出来れば、機体に取り付けた『ブラック・ボックス(飛行記録計と音声記録計の総称)』のピンガーが発信するシグナルを艦船、航空機のソナー(水中聴音機)で探知出来る。電源のバッテリーの寿命が約1ヶ月とされ、まだ時間的余裕がある。

マレーシア航空,B777型機が空対地通信手段を人為的に遮断後、最大7時間飛行を継続した可能性が、航空機、船舶の移動体通信で使用される『インマルサット』衛星のデータから判明。南インド洋方面とカザフスタンからカスピ海方向のアーク状の2ルートの何れかを飛行した想定がマレーシア政府から発表された。なかでも捜索活動の機材、人材で優れる米海軍が南インド洋を重視している事で、今回の浮遊物が行方不明機と関連する可能が少なくない。

米海軍は最新鋭、対潜哨戒機P8A『ポセイドン』、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦『キッド』(9.200㌧)を派遣中で、早い段階でマレーシア機との関連性が突き止められそうだ。

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[(Boeing)米海軍が導入中の最新鋭対潜哨戒機、P8A”ポセイドン”]

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[(US NAVY)南インド洋へ既に派遣中のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦”キッド”]

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[(US NAVY)ミサイル駆逐艦”キッド”で発着艦する艦載ヘリコプター]