マレーシア航空、B777型機行方不明(第16報)=中国の衛星写真で発見浮遊物の関連性濃厚に=


P-8A Arrival to Pax21

 

[(US NAVY)行方不明のマレーシア航空、B777型機の残骸発見で切り札となる米海軍対潜哨戒機P8A”ポセイドン”(上)とP3C”オライオン”]

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[(防衛省、航空自衛隊)南シナ海での捜索活動を精力的に実施したC130H”ハーキュリーズ”]

2014年3月24日(JST.21:30)           John Bosnitch & Aaron Terruli

乗客、乗員239人を乗せ行方を絶ったマレーシア航空、B777型機の捜索活動が最大の山場を迎えている。同機の失踪ルートと関連性が浮上している南インド洋上で米国の衛星写真に続き、中国も相当規模の浮遊物を捉えた事実が3月22日、明らかになった。一帯の捜索活動をを主導する豪州政府も中国の新たな発見で行方不明機との関連性が濃厚だとして該当海域へ航空機を集中投入し、機体の残骸とのつながりを見極めたいという。

中国の衛星写真が相当規模の浮遊物を南インド洋上で発見したと明らかにされたのは3月22日、クアラルンプールでのマレーシア航空、B777型機記者会見場。運輸大臣代行を兼務するヒシャムディン・フセイン国防相から公表された。メモが手渡され、すぐさま公表されるドラマティックな状況と米の有力メディアは伝えている。

中国の衛星写真が捉えた浮遊物は長さが22㍍、幅13㍍と解析されている。発見場所は米国の民間写真衛星『デジタル・グローブ』社の『ワールドビュー2』が探知した地点から120㌔南方。中国の衛星写真は国家国防科学技術局の衛星で3月18日撮影分と判明した。中国は行方不明機で最大の旅客数占め、早期発見の世論を背景に21基の衛星を投入していると報道されている。

該当機、B777-200ERの主翼の大きさは片側で長さ24㍍、幅14㍍。別個の衛星写真のサイズは、結構酷似している事になる。主翼は内部構造や素材の関係で海上では浮遊し易い。近くで木製のパレットが発見されたとの情報ももたらされている。

こうした状況から、行方不明機の最後の飛行ルートは、南インド洋方面がカザフスタン方面へ向かう北方ルートより、一層有力。豪州政府は西部のパース市南西約2,500㌔の海上をを中心に航空機、艦船を投入。一刻も早い浮遊物の発見、回収を急ぐ。捜索活動は発生から半月めで、最大の山場を迎えつつある。