露海軍・対潜哨戒機、本州の日本海側接近で緊急発進


2014年4月5日(JST.20:20)               小河正義

防衛省統合幕僚監部は4月5日、露海軍・対潜哨戒機が本州日本海側沿いに北上したのに対応、F15『イーグル』戦闘機が緊急発進したと発表した。機種、ルートは多少異なるものの、3月26日以降、露海軍機の防空識別圏(ADIZ)超えの日本海側での日本列島接近は之で7件目(公表分)。露海軍機へのスクランブル頻発の背景について改めて在京軍事情報筋の関心が高い。

統合幕僚監部によると4月5日、日本海西部の竹島東方で複数の国籍不明機が、防空識別圏(ADIZ)を超え、中国地方に接近するのを航空自衛隊中部、西部各方面航空隊の防空レーダーが発見した。待機中のF15『イーグル』戦闘機2機が直ちに緊急発進した。該当機に接近、機種等の識別の結果、露海軍の対潜哨戒機、イリューシンIL38『メイ』と判明した。2機の編隊飛行だった。

露海軍機の編隊は朝鮮半島東部で楕円形の旋回飛行後、本州を日本海側沿いに北上。北海道積丹半島付近で西方に針路をかえ沿海州方面に去った。領空侵犯は無かった。

航跡図

[(航空自衛隊)本州日本海側で接近飛行をした露海軍機の航跡]

4:5スクランブル

[(航空自衛隊)空自戦闘機が緊急発進した露海軍・対潜哨戒機イリューシンIL38″メイ”]