中国海軍と合同演習で露艦隊が対馬海峡を通過、上海に向かう


 

2014年5月17日(JST.18:00)     小河正義

2014-05-28   Revised

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図:(防衛省)ロシア艦隊の南下を確認した護衛艦”あさゆき”。満載排水量4,200㌧。同型艦は「はつゆき」型12隻で、昭和50年代から建造され現在7隻が在籍中。兵装は76mm単装砲、20mmCIWS 2基、ハープーンSSM 4連装2基、シースパロー短SAM8連装1基、アスロックSUM8連装1基などである。

防衛省統合幕僚監部は中国海軍との合同演習に向かう露海軍の艦隊が、対馬海峡を通過、東シナ海方面に針路を取ったのを確認した。同艦隊はいったん上海に寄港、その後、中国と領有権で激突するベトナム、フィリッピンとの紛争地点近い南シナ海で中露合同演習『NAVAL INTERACTION 2014』に臨む。

露艦隊の動きをいち早く捉えたのは長崎県・佐世保が母港の第13護衛隊所属、護衛艦『あさゆき』(2,950㌧)。統合幕僚監部によると5月16日、午前1時頃、上対馬の北東、約140㌔の日本海西部で南西方向に針路をとる露海軍艦隊を発見。その後、対馬海峡を通過し、東シナ海に入ったのを見届けた。

露海軍の発表だと上海に寄港、プーチン大統領が訪中する5月20~21日にピタリと照準をあわせたという。

2014-05-15ロシアスラバ級

 

図:(防衛省)5月16日午後対馬海峡を南下する露海軍「スラバ級ミサイル巡洋艦」011。

露海軍ソブレメンヌイ級

 

図:(防衛省)同じく「ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦」715。

露海軍ウダロイ級

図:(防衛省)同じく「ウダロイI級ミサイル駆逐艦」548。

海上自衛隊が確認した対馬海峡通過の露艦隊はスラバ級ミサイル巡洋艦、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦、ウダロイⅠ級ミサイル駆逐艦、ロプチャー戦車揚陸艦、アルタイ改級補給艦、ネフテガス級航洋曳航船の6隻。

第2陣の露艦隊が近く追随する。

『NAVAL INTERACTION 24』は今回で3回目。しかし今回は、天然ガスの大型契約調印など中露間で広汎な協力パッケージを締結での中露首脳会談開催とタイミングを合わせたという。軍事面での中露協力体制の内外への誇示は、クリミア半島制圧後、対露経済制裁で圧力をかけるNATOへのしっぺ返しだ。