ラオス空軍機が墜落。副首相兼国防相ら14人が犠牲


2014年5月18日(13:30)                    John Bosnitch

ラオス空軍の小型双発ジェット機が5月17日早朝、墜落、搭乗していたラオス政府副首相兼国防相ら14人が犠牲となった。現地メディア、航空専門サイトが報じた。

それによると、墜落事故を起こしたのはラオス空軍、アントノフAn-74TK-300型輸送機。ドゥアンチャイ・ピチット副首相兼国防相ら軍関係者11人と乗員6人の合計17人が搭乗していた。首都ビェンチャンを飛び立ち、北部のフーェン・カゥアンへ向かう飛行中、5月17日午前7時頃、事故に巻き込まれたという。ピチット副首相の死亡は確認されたという。一行は軍の式典に向かっていた。

アントノフAn-74TK-300型機は旧ソ連時代、ウクライナに設立した輸送機開発製造に特化した航空機メーカー。ロシア版スペース・シャトル『ブーラン』を胴体上にのせ

空輸任務で知られる現在でもジェットエンジンを両翼に合計6基取り付けた世界最大の輸送機『ムリーエ』メーカーとして知られる。母体となった機体はアントノフAn-124『ルスラン』の愛称で超重量物輸送で世界の空を飛行している。

事故機と同型機は1977年以降、169機を生産、なお製造を継続中。