西オーストラリアで着陸降下中のチャーター機が未確認飛行物体と異常接近


2014年5月27日(JST.18:50)                              Aaron Terruli 西オーストラリアのパース空港近くで、着陸降下中の双発ターボ・プロップ機が未確認飛行物体と20㍍の至近距離でニアミス(異常接近)に巻き込まれていたことが判った。豪州政府運輸安全委員会(ATSB)がこのほど公表した最終調査報告で公表した。 それによると未確認飛行物体と着陸降下中の双発ターボ・プロップ機がニアミスを起こしたのは3月19日午前9時13分頃(西オーストラリア標準時)。パース空港の北、高度1,140㍍付近。 カンボールド発パース行きのスキッパー航空デハビランドDH8C、チャーター機(乗員4人、乗客数未公表)の機長前方から急接近する輝く飛行物体に気づいた。空中衝突を回避すべく同機は西方向へ急旋回し難を逃れたという。 機長は相手機について『形状がシリンダーに見え、色は灰色だった。ストロボの様に輝いていた。追尾していると感じられた』と証言。当時、無人機(UAV)と推定したという。最接近時、20㍍、高度差30㍍の至近距離だったという。 発生場所付近は高度1,050㍍以下は軍の飛行制限空域。このためATSBが該当空域での軍用機の活動状況を照会したが、関係機は無しとの返答だった。機長らはTCAS(空中衝突防止装置)が反応しなかった報告していること等から最終報告書で未確認飛行物体の可能性があるとした。