自衛隊機に威嚇異常接近の中国軍機は、発生時は同一機


2014年6月12日(JST.17:30)                    小河正義

自衛隊機に”威嚇異常接近”した中国空軍機は、発生当日はいずれも同一機体だったことが判明した。防衛省、統合幕僚監部が機体外板のシリアルナンバーの詳細な分析で判明した。今回の中国空軍機のルール無視の飛行に、菅義偉官房長官は6月12日の記者会見で『許しがたい行為。偶発的事故(空中衝突)繋がりかねない』と反省無き中国空軍の行動を厳しく批判した。

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[(内閣閣僚名簿HP)菅義偉官房長官]

自衛隊機に威嚇異常接近した中国空軍のスホーイSu-27『フランカー』の詳細を明らかにしたのは防衛省の中島明彦企画運局長。6月12日の参院外交防衛委員会の発言。それによると、6月11日、航空自衛隊電子情報収集機、YS11-EB、海上自衛隊画像情報収集機、OP-3C『オライオン改修型』に近ずいたのは、同一機と識別した。最初の自衛隊機への威嚇異常接近となった5月24比のケースでは、YS11-EB、OP-3Cとも同一機による挑発フライトだった。ただ、両日の機体は別だった言う。防衛省の判断は、撮影した中国軍機のシリアル番号が異なることからわかったという。

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[(防衛省、統合幕僚監部)6月11日撮影した中国空軍スホーイSu-27]

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[(防衛省、統合幕僚監部)5月24日、発生した異常接近事件の中国空軍スホーイSu-27]

防衛省は、同種事件の再発防止の証拠収集もかね、動画撮影が可能なビデオ装置をYS11-EB、OP-3Cに搭載する方針。

ー以上ー