プーチン大統領、中央軍管区に抜き打ち、即応体制検閲命令


2014年6月21日(JST.20:30)                                   John Bosnitch

ロシアのボルガ河からシベリアに至る広大な地域で、露軍が緊急の軍事演習を開始した事が判った。プーチン大統領がセルゲイ・ショイグ国防相に抜き打ちで即応体制検閲命令を出したのに対応した。6月20日、プーチン・ショイグ会談後、命令を発出。21~28日にかけ、中央軍管区が中心の即応体制検閲の警戒体制に入る。

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[(PRESIDENT OF RUSSIA)今年に入り矢継ぎ早の大規模軍事演習を命じるプーチン大統領]

なかでも第28、35両自動車化師団が命令当日に警戒態勢をしいた。同演習は21~28日にかけ第2段階。精強ぶりで内外に知られる第98空挺師団(イワノボ駐屯)が輸送機から空中降下に臨む。空軍部隊は、予告無しに基地移動を命じられ、新駐屯地での戦闘態勢準備状況の検閲を受ける。

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[(PRESIDENT OF RUSSIA)”クレムリン前の”赤の広場”でビクトリー・デーのパレードに参加した露軍の精鋭部隊]

クリミア半島併合後の、ウクライナ情勢の急展開は、ロシア西部国境近くでの武力衝突勃発懸念等、きな臭さが増してきた。イラクでのアルカイダ系過激派の反政府武装闘争激化、シリアでの不穏な動き、中国周辺での海洋覇権争奪-と国際情勢は一気に流動化するかもしれない。