ボーイング、C17『グローブマスターⅢ』の包括訓練施設をテネシー州空軍に引き渡す。緊急事態の対応、訓練経費節減で"一石二鳥"効果。


SLF09-0402-411_SAC_C-17_med [(Boeing)米空軍の大型主力輸送機、C17″グローブマスターⅢ”] C17 TAKEOFF / BICYCLE LAKE ACTIVITY (7-18-95) [(Boeing)短距離発着性能ではライバル機なし]             2014年8月3日         Aaron Terruli       ボーイングは、このほど米テキサス州航空軍に、大型輸送機、C17『グローブマスターⅢ』の包括訓練施設を引き渡した。訓練経費を抑えた上で、内容を現実の飛行にあった訓練が可能になるという。 C17包括訓練施設が引き渡されたのはテキサス州メンフィスの州空軍基地。第155飛行中隊が駐屯している。 これ迄は、訓練に応じて、他の基地へ関連パイロット、ロードマスター(空輸貨物取り扱い要員)を派遣。所用時間、出張経費など無駄が多すぎたという。今回ボーイングが、包括訓練施設を納入した事で、飛行訓練の効率的実施、無駄の削減で”一石二鳥”効果が期待される。特に訓練内容では、現実の飛行で遭遇する緊急時への即応、複雑な任務のマスター等が一度に行なえる機能を同基地も手に入れた。同施設は2010年支援業務契約でボーイングが獲得、今回が4件目。合計、5件の契約が決まっている。 同様の施設が今年後半に、ウェストバージニア州シェファード基地の州空軍にも配備される。