2014-12-07 松尾芳郎
防衛省統合幕僚監部の発表(平成26年 12月7日)によると、中国軍機5機が前日に引き続いて沖縄本島–宮古島間の空域を東進し西太平洋に向かい、暫くして反転、再び同空域を通過・西進して東シナ海方面に飛び去った。撮影写真の機体番号から推定して、7日の5機は前日飛来の機体と同じ。現在西太平洋で実施中の中国海軍演習に参加したのは明らかだ。これに対し、航空自衛隊は那覇基地のF-15戦闘機等を緊急発進させて対応した。
中国海軍が行っている大規模演習について、防衛省からは何の発表もないが、当然のことながら情報蒐集衛星やE-767 AWACSあるいはP-3C哨戒機などで、規模・内容を把握していると思われる。
以下は7日に撮影された写真で、前日の6日撮影のものより鮮明に写っている。
図:(統合幕僚監部)12月7日の中国軍機航跡。前日と変わりない。
図:(統合幕僚監部)「Y-9情報蒐集機」。機体番号9241は前日飛来した機と同じ。
図:(統合幕僚監部)「Y-8早期警戒機」の1機、機体番号は読み取れない。
図:(統合幕僚監部)もう1機の「Y-8早期警戒機」、機体番号9311は前日飛来した機と同じ。
図:(統合幕僚監部)「H-6爆撃機」機体番号81214は、前日撮影の81213と異なる。しかし2機飛来しているので、両機とも6日、7日両日に海峡を通過したと見られる。
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