ヨーロッパ最大のビジネス航空ショー「EBACE 2019」 ―5月21-23日の間ジュネーブで開催―


2019-06-01(令和元年) 松尾芳郎

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 図1:(EBACE)スイス、ジュネーブ国際空港で開催された[EBACE 2019]に参加した多数のビジネス機。ヨーロッパ、アジア、北米、南米から400社が参加した。

「ヨーロッパ・ビジネス航空会議&展示/ EBECE = European Business Aviation Convention & Exhibition」はヨーロッパのビジネス航空関連業界が毎年開催する航空ショーである。ここには産業界のリーダー、政府関係者、製造会社首脳、パイロット、アビオニクス専門家、フラクショナル・プロバイダー(fractional provider / 共同所有斡旋企業)、チャーター会社、その他のビジネス航空に関係する人達が参集する。

(The European Business Aviation Convention & Exhibition (EBACE) is a premier event and the annual meeting place for the European business aviation community. EBACE is jointly hosted each year by the European Business Aviation Association (EBAA), the leading association for business aviation in Europe, and the National Business Aviation Association (NBAA) in the United States. The following articles are referred to the Aviation week’s ShowNews of EBECE 2019.)

[EBACE]は、「ヨーロッパ・ビジネス航空協会/[EBAA=European Business Aviation Association]」と「全米ビジネス航空協会/[NBAA=National Business Aviation Association]」が共同で毎年開催している。

3日間スイス・ジュネーブ(Geneva, Switzerland)の中心部から10分ほどの距離にある[Palexpo]で行われるが、ここはジュネーブ国際空港に隣接する航空機展示場のすぐ側にある。[EBACE 2019]には400社以上が参加し、50機以上の最新型機が展示され、13,000人の関係者が集まった。

Aviation Week誌が報じる[ShowNews]を参照して[EBECE 2019]のトピックスを以下に紹介する。

 

  •  プラット&ホイットニー、新型ビジネスジェット用PW800系列エンジンの開発を急ぐ

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図2:(Pratt & Whitney Canada) PW812Dは、昨年からガルフストリームG500型機に採用中のPW814GAを小型化したエンジン。少し大きいPW815GAは長距離型のG600型機に搭載し2019年末から就航する。PW800系列のコアは同じでファンが異なるだけである。しかしPW GTFにあるファン減速ギアはない。PW812Dはすでに1,000時間ほどの地上運転を実施済み。

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図3:(Dassault Falcon6X) ダッソー製ファルコン6Xは、基本型のファルコン5Xが搭載予定だったサフラン製シルバークレスト(Silvercrest)エンジンの開発遅れでキャンセルになったため、この胴体を延長し、エンジンをPW812Dに変更した機体。乗員2名と乗客16名を収容、全長25.7 m、翼幅25.9m、最大離陸重量35 ton、巡航速度850 km/hr、航続距離10,200 km。

就航予定は2022年、単価4,700万ドル(52億円)。客室断面は同クラスのビジネスジェットの中で最大で、幅102 inch、高さ5 ft 6 inch。ファルコン系列機は2018年に41機を引き渡し済み、受注残は53機。

PWC(Pratt & Whitney Canada)では、フランスのダッソー・ファルコン6X (Dassault Falcon 6X)型機に装着予定のPW812Dエンジンを5台完成し試運転中、またガルフストリームG600 (Gulfstream G600)型機用のPW815GエンジンはFAA証明取得の試験を行っている。

PW812Dの開発は順調でファルコン6Xの就航予定2022年には間に合う。PW812Dは推力13,000 lbs-14,000 lbsクラスで、三菱のMRJ狭胴型旅客機用として開発されたPW1200Gギヤード・ターボファンのコアに使われている。

 

  •  GE、開発中の新型ターボプロップ「キャタリスト」の最大出力運転に成功

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図4:(GE Aviation) 「キャタリスト」エンジンは最大出力1,300 hpで、「マコーレイ」プロペラ(直径105 inch)を回す。

GEが開発する新型ターボプロップ「キャタリスト(Catalyst)」は、最も広範囲に3Dプリント(additive manufacturing)製造法を適用したエンジンで、従来の手法で作る855個の部品を3Dプリントで僅か12個にまとめている。マコーレイ(McAuley)5翅プロペラを付けて今年4月から最大出力運転を開始、すでに1,000 時間の地上運転を実施済み。

最大出力試験はGEアビエーションのプラハ(Prague, Czech Republic)にある試運転設備で行われた。続けて2台目のエンジンはカナダで高度41,000 ft (12,500 m)の高空試験を行った。

試験の結果は満足すべきもので、現在800 ~ 1,650 SHP(軸馬力)の市場を独占しているP&WC PT6 ターボプロップに比べ、燃費は15 %ほど改善されている。

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図5:(GE Aviation) GEアビエーションが開発中の「キャタリスト」。コア部分は、コンプレッサーが軸流4段+遠心1段、燃焼室、高圧タービンは2段。高圧タービン排気でパワータービンを回し減速ギアを介してプロペラを駆動する。つまり「コア」と「プロペラ駆動」を分離した構造。

特に注目すべきはエンジン・コントロール装置[FADEC](full authority digital electronics control)で、この大きさのターボプロップで初めて採用された。P&WC PT6を含めこれまでのターボプロップ機では、出力、プロペラ、燃料流量の調整に3本のレバーが必要だった。この「FADEC」は燃料コントロールだけでなくプロペラ・コントロールの機能を併せ持つので、高度その他の変動要因に左右されず、あらゆる状況下で1本のレバーでエンジン操作が可能になる。

これまでに5台の試験用エンジンが完成し、試運転時間は1,000時間を超えている。さらに今年末までに5台を追加製作する。飛行試験は今年10月過ぎからビーチ・キングエアに取付け、プラハで開始する。そしてセスナ・デナリ型機(後述)に取付け型式証明を取得する。

 

  • エンブラエル、新型ビジネスジェット「プラエトール600」を開発

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図6:(Embraer) エンブラエル・プラエトール600中型(8人乗り)ビジネスジェット。プラエトール600型は3,900 n.mの長大な航続距離を持つ。600型は2019年6月に型式承認取得の予定で、取得後直ちに顧客へ納入される。やや小型のプラエトール500型機は航続距離3,250 n.m、9月に証明取得予定。プラエトール600型は単価2,100万ドル、同500型は1,700万ドル。エンジンはハニウエル(Honeywell) HTF7500E、推力7,500 lbs(33.5 kN)2基装備で、ロンドン〜ニューヨーク、サンパウロ〜ケープタウンを直行できる。

ブラジルのエンブラエル(Embraer)社は、中小型ビジネスジェット機の系列を強化するため、新しく「プラエトール600 / [Praetor 600]」および「プラエトール500/[Praetor 500]」の開発に取り組んでいる。これで超小型のフェノム100[Phenom 100]型機から中型のプラエトール600型機までの系列機が揃うことになる。

「プラエトール600および500」は、同社製のレガシー450/500(Legacy 450 / 500)をそれぞれ基本にして改良した機体。同クラスの他機に比べ航続距離が長く、フライ・バイ・ワイヤをフライト・コントロールに採用し、乱気流低減機能(active turbulence reduction)を組入れ、最新のアビオニクスを装備する。

 

  •  ホンダ航空機、ホンダジェットを増産

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図7:(Beam Aviation/Honda Aircraft)「ホンダジェット・エリート[HondaJet Elite]」は、このほどカナダ運輸当局から型式証明を取得した。これで「エリート」は米国FAA、欧州EASA、メキシコDGAC、ブラジルANAC、インドDGAC、日本JCAB、そしてカナダから証明を取得し、ビジネスが世界中に広まることになる。「ホンダジェット・エリート」の販売価格は528万ドル(55億円)。

「ホンダジェット・エリート」は2018年に発表された原型機「ホンダジェット」の改良版で、内装を豪華にし、航続距離を17 %増の2,660 kmにした機体。2基のエンジンはGE・ホンダ製のHF120のままだが、インレット・ダクト内面に無数の小孔を設け騒音を減らしている。これで客室騒音が低減されるので内装の防音装備が簡略化され機体の軽量化に繋がっている。

ホンダ航空機では、「エリート」の好評を受けて月産機数を2020年から現在の4機から5機に増やす。同社の藤野道格社長は「主翼の製造の自動化レベルの進展状況で増産開始時期は2019年末になるか2020年初めになるかが決まる」と話している。米国東部ノースカロライナ州グリンスボーロ(Greensboro, North Carolina)にある同社工場では主翼製造の自動化のための拡張工事中で、82,000 sq-ft (8,800 m2) の工場が2020年6月に完成する。これが完成すればこれまでの主翼製造ラインの工場が空き、将来に備えることになる。

2019年中にホンダジェットは50機の引き渡しを予定している。現在の受注残は50機以上。

ヨーロッパでエア・タクシー業務をするオーストリアの「グローブエア(GlobeAir)」は、乗客4人乗りのセスナ・サイテーション・ムスタング(Cessna Citation Mustang) C510型機を20機使用している。ムスタングは2006年にFAA型式証明取得後2017年まで480機ほどが作られた。グローブエアでは2022年以降ムスタングを更新する予定で目下新型機を物色中。「ホンダジェット」は候補の一つで、エンブラエルの「フェノム(Phenom) 100EV」とセスナの「サイテーション(Citation)M2」と競合している。藤野社長は「ホンダジェットは客室スペースと静粛性で競合機より優れる」、また「ヨーロッパでの販売強化のためフライト・シュミレーターを英国かフランスに設置する」と語っている。

 

  •  ボンバルデイア、グローバル6500大型ビジネスジェットの初号機が完成

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図8:(Bombardier) グローバル系列機は[Global 5000 / 6000 / 6500があり、いずれも東京―ニューヨーク間12,000 kmを乗客8名と複数の乗員を乗せ飛行できる。三菱重工が主翼、中胴、中央翼の製造を担当している。[6500]は長30.5 m、翼幅28.7 m、最大離陸重量45 ton。客室は長さ13.18 m、幅2.41 m、高さ1.88 m、で最大17名が搭乗可能。

ボンバルデイア社の最初の量産型「グローバル(Global) 6500」ビジネスジェット機がモントリオール(Montreal, Canada)工場でほぼ完成し、今年末の就航に近ずいた。米国中部のウイチタ(Wichita, Kansas)にある同社の飛行試験センターで飛行試験が続いており90 %以上が完了している。試作1号機は予定の試験項目全てを終了し退役。

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図9:(Bombardier) エンジンはロールスロイス(Rolls-Royce)製「パール(Pearl) 15」。「パール15」はこれまでグローバル系列機に使われてきた信頼性の高い「BR700」型に同社開発の「Advance2」プログラムを組み込んだ新型エンジンで、推力15,250 lbsとし、燃費を7 %改善し、NOxエミッションを20 %減らしている。

 

  •  ガルフストリーム、G600ビジネスジェットのFAA型式証明取得へ前進

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図10:(Gulfstream) ガルフストリームG600型機は2016年12月に初飛行、現在5機で飛行試験を行っている。巡航速度マッハ(Mach) 0.90で航続距離12,000 km。エンジンはP&WC PW815GA推力15,680 lbsを2基。最大19名を乗せることができる。G600の単価は5,790万ドル。

 ガルフストリーム・エアロスペース(Gulfstream Aerospace Corp. Savannah, Georgia)は5月20日に、最新型の「ガルフストリームG600型機」が機能および信頼性試験(F & R testing = function & reliability testing)をほぼ完了し、FAA型式証明試験飛行の最終段階に入った、と発表した。

G600は、すでにFAA証明を取得済み(2018年7月)のG500の姉妹機で、全長と翼幅をそれぞれ29.29 m、28.96 m、と大きくした機体。これで最大離陸重量は41.5 tonになった。

また他の同社機と同様、可視光線カメラ、赤外線カメラ、レーダーなどの情報を統合しヘッド・アップ・デイスプレイ(HUD=head-up display)に表示する「増強型飛行視認システム(EFVS=Enhanced Flight Vision System)を装備する。試験結果にもよるが、EFVS装備で低視程下での短距離離着陸証明の取得が可能になる。

F & R 試験が完了すれば、残りはFAAの最終書類審査だけになる。G600の開発に際し、研究開発部門では研究所施設で10万時間近くの飛行試験を行い、加えて3,170時間の飛行試験を実施している。

G600は今年3月にアイシング(icing)試験を完了、5月からF & R試験を実施中で、装備品やシステムの信頼性と機能が十分なことを確認している。試験は高温から低温までの環境、高湿度環境、低地から高地の環境、あらゆる気象条件、等の条件下で行われている。

ガルフストリーム・エアロスペース社はゼネラル・ダイナミクス(General Dynamics)社の100 %子会社で、ビジネスジェット機の開発、生産を業務とし、1958年以来2,800機を製造、顧客に納入してきた。現在販売中の機種は、ガルフストリームG280、同G550、同G500、同G600、同G650、同G650ERなどである。

 

  • ルフトハンザ・テクニーク、エアバスA220狭胴型機のVIP仕様を提案

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図11:(Airbus)エアバスA220-100型機。カナダ・ボンバルデイア(Bombardier)が開発した狭胴型旅客機[C Series]の製造をエアバスが継承し、2018年7月から[A220]として傘下に加えた。A220には-100型/全長34.9 mと-300型/全長38 mがある。

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図12:(Lufthansa Technik) ルフトハンザ・テクニクがEBACE 2019で発表したエアバスA220のVIP客室仕様案にある巻き上げ式4Kテレビのコンセプト。

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図13:(Lufthansa Technik)ルフトハンザ航空の整備部門を担当するルフトハンザ・テクニク(Lufthansa Technik)社は、エアバスA220のVIP客室仕様案を発表した。

ルフトハンザ・テクニクはEBACE 2019でエアバスA220型機のVIP客室仕様案の概要を発表した。詳細は9月に開催されるモナコ・ヨット・ショー(Monaco Yacht Show)で公表される。

これは「スカイ・レトリート(SkyRetreat/空の隠れ家)」と名付けられ、従来のVIP仕様とは異なる斬新な室内になっている。広々としたラウンジ、巻き上げ式4Kテレビ、など新機軸が盛り込まれている。

ルフトハンザ・テクニクスは、エアバスA220系列機の整備、同機のエンジンであるP&W製PW1500 GTFの整備も行なっている。同社は傘下に35の企業を持ち世界各地で航空機整備や改造の事業を展開している大企業。従業員は25,000人以上に達する。

 

  • テキストロン、セスナ・デナリ・ターボプロップ機を間もなく完成

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図14:(Textron) セスナ・デナリ(Cessna Denali)は、テキストロン(Textron)社に吸収されたたセスナ(Cessna)社が開発する単発ターボプロップ機。全く新規に開発され、ピラタス[PC-12]やダエア・ソカタ(Daher-Socata) [TBM]と競合する機体で、7~9人乗り。単価は480万ドル(5億円)。詳しくは「TokyoExpress 2017-08-31 “ピラタスPC-12独占の単発ビジネス機市場に、セスナが新型機“デナリ”で参入」を参照されたい。

セスナ・デナリは2019年末の初飛行を目指して、最初の2機が間も無く完成、そして3機が地上試験用に製作中である。またデナリの“アイアン・バード(iron bird)”も完成、装着するGE製「キャタリスト」ターボプロップ(出力1,300 hp)のエンジン管制装置[FADEC]の試験はこれで行う。前述したが新しい[FADEC]は、エンジン出力とプロペラ・ピッチを1本のレバーで操作できる。

デナリには、客室仕様と貨物仕様があり簡単に変更できる。乗客4人の場合は1,600 n.mを飛行でき、8~11名搭乗の場合の巡航速度は285 ktsとなる。

 

  • ダエア、6人乗りターボプロップ機TBM 940を完成

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図15:(Daher) ダエア(Daher)[TBM940]は、6人乗り単発ターボプロップ機TBM 900系列機の最新モデルとして今年3月に開発が発表された。そしてスイス、ジュネーブで開催されたEBACE 2019で、5月20日に欧州EASAから型式証明を取得した。米国FAAの証明も間も無く交付される見込み。すでに25機を受注済み。単価は413万ドル(44億円)。

 

[TBM 940]は、エンジンの出力を調整する“オート・スロットル(Autothrottle)”をオート・パイロット(Autopilot)と統合化し、1本のレバー操作だけで飛行速度を調節できるようにした。これは重量5.7 ton以下のビジネス・ターボプロップ機では初の装備となる。また自動防氷装置(automatic deicing system)を採用し、氷結の兆候が現れると自動的に主翼及びウインドシールドの防氷装置が作動する。これで安全性が一段と向上した。加えて客室を改良、居住性を高めている。

アビオニクスはガーミン(Garmin)製タッチスクリーン式G3000に改められた。

エンジンはP&WC製PT6A-66Dターボプロップ最大出力850 hp、航続距離3,300 km、巡航速度470 km/hr、最大離陸重量3.35 ton、全長10.8 m、翼幅12.8 m。

「ダエア(Daher)」TBMは、以前は「ソカタ(Socata)」TBMと呼ばれていた単発高性能の小型ターボプロップ機である。

起源は米国のムーニー(Mooney)航空機が1983年に開発を始めた6人乗り360 hpピストン・エンジン付きの301型機に、フランスの軽飛行機メーカー「ソカタ」が協力したことに始まる。1987年6月に両者は「TBMインターナショナル」社を設立。合弁会社が開発したTBM700は、1990年8月にFAA証明を取得し、好評ですぐに50機の受注があった。「TBM」の由来は、[TB]は「ソカタ」の所在地であるフランスの[Tarbes]から採り「ムーニー(Moony)の頭文字[M]をつけたもの。

その後1991年5月にムーニー社は経済的理由から合弁を撤退、「ソカタ」が単独で[TBM]事業を引き継いだ。以来エンジンを強化し、アビオニクスを新しくしたTBM 850型機を2014年3月に発売、空力性能を良くしたTBM 900を世に出した。「ダエア」は米国フロリダ州ポンパノビーチ(Pompano Beach, Florida)に拠点を持ち、米国内での販売に力を入れている。

これまでに900機以上のTBM系列機を顧客に納入済み、その内TBM 900シリーズは257機になる。

 

―以上―

 

本稿作成の参考にした主な記事は次の通り。

Aviation Week Online May 20 “Pratt & Whitney Ramps up Engine tests for Falcon 6X”

“Embraer Plan More Business Jets”

“GE Catalyst Makes First Full-power Tests”

Aviation Week Online May 21 “Honda Ramps up Hondajet Production”

“Bombardier’s First Global 6500 Moves to Completion”

“Gulfstream Promotes New MRO Facilities at EBACE”

Aviation Week Online May 22 “Lufthansa Technik Ready to Offer VIP A220-But is Airbus?”

“Textron Nears Completion of Denali Prototype”

“ Daher Unveils Upgraded TBM 940”

Gul2fstream News May 20, 2019 “Gulfsream G600 Closes in on Type Certification”

Runway Girl Network May 21, 2019 “Lufthansa Technik develops VIP interior concept for A220”

TBM News My 20. 2019 “Daher’s TBM940 Receives EASA Certification at EBACE”