中国の戦略爆撃機等3機が南西諸島に接近。


ー航空自衛隊、F-15『イーグル』の緊急発進で対応ー

防衛省統合幕僚監部は3月9日午前、中国空軍の戦略爆撃機など3機が南西諸島に接近したのを受け、緊急発進で対応したと発表した。

統合幕僚監部によると3月9日午前、沖縄県・南西諸島へ向け東シナ海から南下する複数の国籍不明機のレーダー・エコーを航空自衛隊南西航空混成団の防空レーダーが探知した。警戒監視のため、那覇基地から待機中のF-15『イーグル』戦闘機2機にスクランブル命令が下った。

接近確認の結果、国籍不明機は旧ソ連製ツポレフTu-16『バジャー』をコピー製造した中国空軍の戦略爆撃機H-6型、2機編隊と旧ソ連製のアントノフAn-12型ターボプロップ機を改修した電子情報収集機Y-8型と判明した。

レーダーの航跡解析では3機は東シナ海から沖縄本島-宮古島間の第一列島線を縦断後、西太平洋を約200㌔進出。その後同一経路を折返し飛行し大陸方面に去ったという。

領空侵犯は生じなかった。王毅外相が『些細な領土も譲らない』との尖閣諸島を念頭に置いた発言直後の今回の”威嚇フライト”と在京国際軍事情報筋は分析する。中国軍の南西諸島周辺での露骨な干渉飛行は今後続発すると覚悟すべきで、早急な防空体制強化の前倒し実施が求められよう。

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[(航空自衛隊那覇基地)中国機へのスクランブルで緊迫する那覇基地のF-15″イーグル”戦闘機]

03-08中国機航路

 

図:(防衛省)3月9日午前、沖縄本島と宮古島間を往復した中国軍機の航跡。

03-08中国機Y-8

 

図(防衛省)沖縄–宮古間の空域を往復した中国軍電子情報蒐集機Y-8。

 

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図:(防衛省)沖縄–宮古間の空域を往復した中国軍爆撃機H-6 2機のうちの1機。

 

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