ペンタゴン、ロッキード・マーチンF35『ライトニングⅡ』購入継続を表明。


2014年7月13日(JST.15:30)                     Aaron Terruli ペンタゴンが、次世代超音速ステルス戦闘機、ロッキード・マーチンF35『ライトニングⅡ』購入継続を確約した。チャック・ヘーゲル国防長官が、同型機の飛行訓練の拠点、フロリダ州エグリン空軍基地で視察時、部隊の兵士、関係者200人を前に表明した。価格高騰、機体の安全性への問題が浮上する中で、論争に歯止めをかける動きとした注目される。 機体価格引き下げへ国防総省、ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、BAEシステムズの4者が合意文書に署名、『2019年を目途に、第4世代戦闘機並みの価格引き下げへ動くとした』。チャック・ヘーゲル長官が同型機購入継続を鮮明にした事で、海外で導入予定の国々に安堵感が広がった。 ヘーゲル長官は『F35型機に米国の未来がかかっている』と強調。引き続き、同型機の生産継続のコミットメントを果たす意向を明確にした。 価格高騰対策に並んで、度重なる飛行停止措置について、3回目となったエグリン基地での離陸時のエンジン火災発生について、共通の欠陥より、事故機だけの個別の問題との分析が強まっている。 エンジン火災事故は6月23日(現地時間)、エグリン空軍基地で滑走路端で離陸準備中の機体が、突然エンジン発火し、損傷した。エンジンはP&W製で、米空軍と共同で原因究明中だが、7月3日、米国本土に配備、飛行訓練に供しているF35B、C型に飛行停止措置をとった。該当機数は97機。 同型機は、7月14~20日開催する英・『ファンボロー国際航空ショー』で初の一般公開と、上空でのデモ飛行が予定されていた。大西洋を横断し、英国に到着する演出も用意されていたが、とりあえず安全性確認が出来ていないとして、英国防省、FIA(ファーンボロ国際航空ショー事務局)は原因究明の進展を見る事にしている。 しかし同航空ショーへの初デビューで新たな発注が見込まれ、このまま飛行艇措置が継続となるとマイナス要因は避けられない。ファーンボローに続いて世界最大の軍用機ショー『ROYAL  INTERNATIONAL AIR TATOO』でも参加予定が組まれている。 これ迄の原因究明で、事故機単独のエンジン火災との見方が浮上。隘路を打開するため 1)飛行の際、一定の制限を課す。2)該当エンジンの点検間隔頻度を増やすーで当面の事態収拾に当たるとの動きも出たきた。 いずれにしろ、同型機は21世紀前半、欧米、太平洋の空の防衛のかなめを司る。一刻も早い、原因の確定が求められる。 1404133260278 [(LOCKHEED MARTIN)F35″ライトニングⅡ”の製造拠点、テキサス州フォートワースの最終組み立てライン]