ボーイングは9月8日、チャールストン工場で製造する787機の後部胴体・尾翼取付け部付近で品質管理上の問題が発生した、と発表した。また、飛行停止が長引く737 MAXの確定受注機の減少が今年8月までに1,000機になったと報じた。(Boeing disclosed on September 8th, a new manufacturing quality issue on 787 airliner’s after fuselage section. The problems came after latest internal investigation, disclosed quality control problems at Charleston Plant, South Carolina. Boeing also released the order backlog for the 737 MAX has been reduced this year by almost 1,000 airplane.)
投稿者: 松尾 芳郎
ロシア空軍、恐るべき近代化を推進中
北方4島の返還を要求する我が国に対し、「領土割譲を禁ずる」憲法改正を行って明確な拒否の意思を示し、去る9月3日に第二次大戦戦勝記念日祝典を行なったロシアは、近年ますます空軍力の強化に力を注いでいる。本稿では、近着のエビエーションウイーク・ネットワークに掲載されたロシア空軍に詳しい軍事専門家ピョートル・ブトースキー(Piotr Butowski)氏の記事を中心に紹介する。
(Against the territorial issue on the Kuril Islands of Japan, Russia has refused clearly by revising its Constitution to add a text “prohibit ceding any territories to the other countries”. On September 3rd, Russia conducted military parade celebrating the anniversary of WW II victory, instead of August 15., trying to justify the Kuril Island occupation by Russ Forces. The article by Piotr Butowski on Aviation Week Network, “The Most Dangerous Russian Military Aircraft”, warn against Russian ambition to expand the military power to the world.)
「新型コロナと社会」 感受性をコントロールして心を健全に保て
本稿は木村良一氏の寄稿です。日本プレスセンタービル(東京・内幸町)10階のレストランで、ビールとワインを飲んだ。8月初旬のことで、長い梅雨がやっと明け、眼下の日比谷公園の木々が真夏の陽ざしを浴びて緑色に輝いていた。窓際のテーブルに男女2人の姿を見つけた。向かい合ってではなく、並んで座っている。再び目をやると、2人とも顔に透明なフェイスシールドを着けて料理を食べていた。どうして食事中にあんなものを着用するのか。フェイスシールドは病院で医師や看護師が感染から身を守るためのものだ。フェイスシールドを着けるぐらい相手の飛沫(唾液や鼻水のしぶき)が気になるというなら、最初から会食などしない方がいいと思う。
令和2年8月、我が国周辺における中露両軍の活動
令和2年8月、我が国周辺における中露両軍の活動に関し、統合幕僚監部発表の3件を含み、陸・海・空各自衛隊幕僚監部、および付随してロシア国防軍、中国軍、米軍から多くの発表があった。注目すべきは、月末に中国ロケット軍が南シナ海に向け弾道ミサイル4発を発射した件である。(According to the Japan’s Defense Ministry, Russ & Chinese Military movements around Japanese Islands have been increasing ever. On August 26, China fired four ballistic missiles into the South China Sea, including DF-21D and DF-26B, one of the most noteworthy event in this region.)
NASA、火星探査機「パーセビランス」到着予定は来年2月18日
NASAの“火星2020ミッション (Mars 2020 Perseverance rover mission)” の火星探査機「パーセビランス(Perseverance・忍耐、頑張りの意)」は、2020年7月30日に打上げられ火星に向かう軌道上にある。「パーセビランス」はこれまで作られた中で最も精巧なローバー(rover)/地上走行車で、火星大気圏を飛行するヘリコプター「インジェニュイテー(Ingenuity・工夫の意)」を携行し、目的地「ジェゼロ・クレーター(Jezero Crater)」に着陸、半年間(火星時間)地上を走行し調査をする。(NASA’s Mars 2020 Perseverance rover mission was launched on July 30, 2020. The most sophisticated rover ever build, with the Ingenuity Mars Helicopter traveling with it, will search millions of kilometer over the next six months to Jesero Crater.)
NASA、トランジット系外惑星探査機「TESS」初回ミッションを終了 =新たに惑星66個と惑星らしきもの2,100個を発見=
NASAは7月4日に、「トランジット系外惑星探査衛星 [TESS] / Transiting Exoplanet Survey Satellite」の「初回ミッション(Primary mission)」を終了した、と発表した。初回ミッションでは、星々の多い空域を2年掛けてほぼ75 %探査した。これで「TESS」は、太陽系外の他の恒星を回る66個の惑星と惑星らしきもの約2,100個を発見した。(On July 4, NASA’s TESS Satellite finished its primary mission, imaging about 75 % of the starry sky as a two-year survey. TESS has found 66 new exoplanet, worlds beyond our solar system, as well as about 2,100 candidates, astronomers are working to confirm.)
スペースX ・スターシップ原型機SN5、高度150 mの飛行に成功
8月4日火曜日、テキサス州ボカ・チカにあるスペースXの発射基地から「スターシップ」原型5号機(SN5)が打上げられ、予定通り高度150 mに上昇し安全に着陸した。これは昨年8月27日に同じく150 mに上昇、着地した「スターホッパー」の成功以来11ヶ月振りのことである。この間試作した原型機は数回の爆発事故を起こし、その都度対策が講じられてきた。今回の成功で地球周回軌道飛行に向けての展望が開けた。(On August 4th, Tuesday, the SpaceX launch team in Boca Chica, Texas, accomplished a major milestone of the Starship prototype (SN5), successfully completed a 150 m hop flight and landed safely again. After 11 months of success of previous miniature model the Starship Hopper flight test to 150 m high.)
空自「F-15 J」の近代化・「F-15 JSI」改修で米側と合意/改訂版
三菱重工とボーイングは”直接民間取引(DCS)方式で航空自衛隊が保有するF-15J戦闘機の大規模改修計画(JSI)を支援する契約を締結した。契約内容は、最初の2機の改修のために、ボーイングが図面、地上支援機材、技術仕様書、を用意する、2022年に開始して合計98機の改修を行う、というもの。(Mitsubishi Heavy Industries and Boeing have signed a Direct Commercial Sales(DCS) agreement to Japan’s fleet of F-15J. Boeing will provide MHI with retrofit drawings, ground support equipment and technical publications for the upgrade of first two jet. And the upgrade will extend up to 98 aircraft beginning in 2022.)
なぜ、日本などアジアの国々では感染死が少ないのか。その「ファクターX」を追う
本稿は木村良一氏の寄稿です。なぜ、日本をはじめとするアジアの国々では「コロナ感染」や「コロナ感染死」が少ないのだろうか。新型コロナウイルス感染症の最大の謎で、欧米からは次のような声が次々と上がっている。「日本は犠牲になりやすい高齢者が多い国にもかかわらず、欧米のような完璧な閉鎖ではなく、外出の自粛という国民任せの緩やかな対策で感染を抑え込んだ」「日本だけではなく、アジアの国々の感染は少ない」「とてもミステリアスだが、背景に何か要因があるはずだ」ノーベル生理学・医学賞を受賞した京大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授も、ネットやテレビでその要因を「ファクターX」と呼んで「明らかにできれば、今後の対策にいかせる」と語る。
令和2年7月、我が国周辺における中露両軍の活動
令和2年7月、我が国周辺における中露両軍の活動として、統合幕僚監部が発表したのは次の3件、関連して海上幕僚監部発表は3件、そして航空幕僚監部から2件あった。さらにロシア海軍情報局が2件、中国軍英文サイトから4件の発表があった。加えて中国海警局艦艇による沖縄県尖閣諸島周辺の領海、接続水域への侵犯は4月中旬以来1日も休むことなく7月末日まで108日間続いている。尖閣諸島侵犯問題については日本政府は中国側に厳重抗議しているが、無視され続けている。(According to the Japan’s Ministry of Defense, Russ & Chinese military movements around Japanese Islands have kept high and increasing. Penetrating the Sennkaku Islands territorial water by the China’s Coast Guard Vessel have continued more than 100 days.)