投稿者: 松尾 芳郎

令和2年5月、我が国周辺における中露両軍の活動 および 米国CSBAの報告 “日本に挑戦する巨竜”

05-17 ウダロイ548

令和2年5月、我が国周辺における中露両軍の活動として統合幕僚監部が発表した中露両軍の活動は1件のみ、しかし、中国海警局艦艇による沖縄県尖閣諸島周辺の領海、接続水域への侵犯は4月中旬から1日も休むことなく5月末日まで48日間連続した。この中には、5月8日、9日に発生した魚釣島領海で操業中の我国漁船への追尾事件も含まれる。殆どの我国マスコミは報道しなかったが、注目すべき報告書が米国で5月19日に発表された。米国の有力研究機関CSBAが、日中海軍力を比較した「日本に挑戦する巨竜:日本の海洋パワーに対する中国の見解」と題する報告書である。(According to the Japan’s MOD Joint Stuff, Russian and Chinese Forces movement around the Japanese Islands was one. The Chinese Coast Guard Ships, however, has being penetrates Japan’s territorial waters around Senkaku Islands, since mid-April to the end of May for 48 consecutive days. On May 19, a major US sink-tank CSBA issued a report titled “Dragon against the Sun”, describing “Chinese views of Japanese Seapower”.)

スペースX ・スターシップ、高度150mの跳躍飛行へ

月面着陸

NASAは4月30日、月面有人着陸計画「アルテミス(Artemis Program)」に向け、スペースXが開発中の「スターシップ(Starship)」を月―地球間の輸送機として選定した。契約は、設計・製作費として1億3,500万ドル、を支給、スペースXは2020年代中期に宇宙飛行士数名を乗せて月に輸送する。「スターシップ」は、月や月周回軌道上の宇宙基地と地球を往復する輸送機で、機内は広く多数の人員や貨物を輸送でき、月面基地の維持に重要な役目をする。(NASA selected SpaceX to develop a Lunar optimized Starship to transport crew and cargo between lunar orbit and Moon surface for NASA’s Artemis program. The Starship can fly many times between Moon/lunar orbit space station and Earth without flaps or heatshield. With large habitable and storage volume, Starship can deliver large amount of cargo and people on the lunar station.)

テキストロン・セスナ 408 スカイクーリエが初飛行

0518_Cessna_SkyCourier_flight

テキストロン・エビエーションのセスナ(Cessna) 408 スカイ・クーリエが5月17日にウイチタ(Wichita, Kansas)東部にあるビーチ・フィールド空港で初飛行した。セスナ408は双発の多用途機で、2時間15分の飛行だった。これから初号機を含む5機で型式証明取得の作業が始まる。(Textron Aviation Inc. announced today the successful first flight of new twin utility turboprop, the Cessna SkyCourier, where it flew for 2 hr 15 min. and kicked off the flight test program.)

JAXA、国際宇宙ステーションへ “こうのとり” HTV-9を打ち上げ

スクリーンショット 2020-05-18 15.56.05

JAXAは、種子島宇宙センターからH-IIロケット9号機で、5月21日(木)午前2時30分に国際宇宙ステーション・ISSに向け、貨物輸送無人機 ”こうのとり” 9号機「HTV-9 」を打ち上げる。”こうのとり“は最大約 6 tonの貨物を搭載でき、一度に複数の大型実験装置を運搬できる。(A Japanese cargo spacecraft loaded with experiment hardware, supplies and spare parts is scheduled to launch from the Tanegashima Space Center at May 21, 2020 local time. JAXA unmanned HTV-9 carries investigations testing a new livestreaming educational tool, microscope and telescope. The HTV able to carries six ton cargo to the ISS.)

防衛装備庁、レーダー/赤外線複合センサー技術で探知距離を拡大

UP-3Cのコピー

防衛省・防衛装備庁は、開発中の複合センサー・システムを使うことで、来襲するステルス戦闘機、弾道ミサイル、巡航ミサイルなどの探知可能な距離を20 %拡大できる、と明らかにした。(The Defense Ministry of Japan has reported a 20 % improvement in detection range with a newly developed fused sensor system for use against stealth aircraft, ballistic missile and cruise missiles.)

初飛行から30年、ベル・ボーイング V-22 オスプレイの近況

マリーン

ベル・ボーイングが共同開発したV-22オスプレイ(Osprey)は、1989年3月19日の初飛行から30年経過したが、今でも世界で唯一の実用化に成功したテイルトローター機である。米海兵隊が制式化したのが最初、続いて空軍が採用し予定数の受領を完了、海軍が受領を開始したのは2020年、我が陸上自衛隊は2020年5月に初号機を受け取った。V-22はこれから一層の性能向上を目指して改修の段階に入る。

(The first, and only, operational military tiltrotor, the Bell-Boeing V-22 Osprey first flew more than 30 years ago, in March 19, 1989, in service with U.S. Marine Corps and U.S. Air Force, and to be deployed by U.S. Navy and Japanese Army. The V-22 is now entering a new phase of life with a series of significant upgrades.)

数奇な運命、「三菱MU-300」から「ホーカー400XPR」まで

FltGlobal 400XPR

「ホーカー400 (Hawker 400)」は双発ビジネスジェットで、原型は三菱重工が設計・製作した「MU-300 ダイヤモンド1」。1985年に三菱からビーチ・エアクラフト(Beech Aircraft)に製造権を移転、その後同社で改良・近代化が行われた機体である。ビーチ社は、数回の倒産の後、2014年からはテキストロン・エビエーション(Textron Aviation) の傘下にある。(The Hawker 400 is a twin engine business jet, developed by initially Mitsubishi, it has been further developed and updated by Beech Aircraft, now part of Textron Aviation.)

令和2年4月、我が国周辺における中露両軍の活動

04-06 ロシア艦

統合幕僚監部が発表した中露両軍の活動は6件で、その中に中国海軍空母「遼寧」を中心とする空母打撃群が宮古海峡を航行、往復した動きがある。さらに台湾南方上空で中国空軍爆撃機などによる編隊演習、南シナ海では中国支配に対抗し米海軍がイージス艦による “航行の自由作戦”を実施した。

なぜ、人は新型コロナウイルスに過剰反応してしまうのか

本稿は木村亮一氏の寄稿です。毎朝のウォーキングで立ち寄る東京・西新宿の熊野神社で、鈴緒(すずのお)が取り外された。手水鉢(ちょうずばち)の周囲には縄が掛けられ、使えないようになっている。鈴緒は拝殿の鈴を鳴らすための縄やひもで、多くの人がこれをつかむことによって感染が広まると神社は考えたのだろう。手水鉢は手や口中を清める水を溜めた石の鉢だ。これも感染源になる危険性があるとみなされたのだと思う。

ドルニエ「シースター」水陸両用機の最新型が初飛行

スクリーンショット 2020-04-27 10.47.19

ドルニエ・シーウイングス(Dornier Seawings)が作る小型飛行艇「シースター(Seastar)」の最新版SN1003が、2020年3月28日にドイツ、オベルファッフェンホーヘンEDMO空港を離陸31分間の初飛行を行った。(The prototype SN1003, a new generation of the Dornier Seaster amphibian aircraft successfully performed first flight, 28, March 2020, at Oberpfaffenhofen Airport, Germany.The flight was held by Dornier Seawings test pilot for 31 minutes.)