
本稿は木村良一氏の寄稿です。その訃報は突然、入ってきた。9月7日午後5時すぎ、机の上のスマホが鳴った。親しい医療関係者からで「門田守人(もんでん・もりと)先生が亡くなられたらしい」と告げられた。庭先のキンカンの葉っぱの間を小さな青いイトトンボが飛んでいるのを見つけ、「これは珍しい」とカメラを取りに2階の仕事場に戻ったところだった。
「うそだ。何かの間違いだろう」と思いながら、確認を急いだ。その結果、この日、羽田を飛び立ち大阪空港に着いた直後に倒れて救急搬送され、午後3時9分に大阪市内の病院で死亡が確認されたことが分かった。急逝だった。まだ78歳だった。高名な医師だけに死亡は新聞やテレビ、ネットでも報じられた。