カテゴリー: 航空と宇宙

フランス航空教育団来日100 周年記念事業、2019年に日仏で開催

百周年バッジ

日本の航空界はフランスの指導で本格的に発足したと言っても良い。当時の日本政府の要請を受け、フランス政府はフォール陸軍中佐を団長とする「フランス航空教育団」を編成、最新の航空機やエンジンを携行して派遣した。第一次派遣団の50名が来日したのは1919年(大正8年)1月。その後第二次グループが加わり、最大時には63名が日本陸軍および関連民間会社で航空技術の指導に当たった。

インドネシア、ライオンエアのB-737MAX墜落事故の原因

Lion Air 737 MAX

10月29日、インドネシア・ライオンエアのボーイング737 MAX8型機がジャカルタ空港を離陸した直後、海面に墜落した。インドネシアの事故調査委員会の中間報告によると、自動失速防止装置(MCAS)が誤作動をしたのが直接の原因。前日にも同種トラブルが発生したがパイロットがシステムの接続スイッチを切り、無事に目的地に着陸していた。

2018年11月の中国、ロシア両軍の我国周辺における動き

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10月末から11月の中露両軍の我国周辺での動きは、日露平和条約交渉の動きや、米中間の貿易戦争の激化の影響のためか、多少沈静化しているようにも見える。しかし実態はさほど甘くはない。海上保安庁によると、中国海警局の公船は今月5日以降11日間連続で我国沖縄県石垣市尖閣諸島周辺の接続水域および領海の侵犯を繰り返し、今年の最長記録を更新した。

空自次期戦闘機「F-3」、2025年の初飛行なるか

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政府は2030年度に導入を目指す次期戦闘機「F-3」の開発の是非を数ヶ月以内に決定する。関係筋によると、防衛省は2019会計年度の始まる4月に開発をスタート、2025年に初飛行をしたい、としている。これには2019年から始まる5ヶ年の「中期防衛力整備計画大綱」にどのような形で「F-3」開発計画が盛り込まれるかにかかっている。

スペインのアクスター社がハイブリッド電動航空機を試作 —186席級狭胴型旅客機の実現に繋がるかー

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スペインのハイブリッド電動軽飛行機開発会社「アクスター・エアロスペース(Axter Aerospace)」と米国の「ライト・エレクトリック(Wright Electric)」社は共同で2019年に9席型ハイブリッド電動航空機を試作する。そしてこれを基にして最終的には186席級の狭胴型旅客機の開発を目指している。

小惑星探査ミッション、JAXA「はやぶさ2」とNASA「オシリス・レックス(OSIRIS-Rex)」

小惑星帯

最近「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」に到達したと云うニュースに接するが、同じような探査機NASAの「オシリス・レックス」も同じ小惑星帯の「ベニュー」に間も無く到着する。探査機を小惑星帯に送る目的は、ここにある太陽系生成の過程から取り残された小さな惑星や岩石のかけらを調べることで、地球の歴史、生命創造の過程を知る手がかりを得ようと云うことにある。

10月の我が国周辺における中露両軍の活動

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防衛省幕僚監部が10月中に発表した中国、ロシア両軍の我が国周辺における活動をまとめて報告する。

中国軍の動きはやや控えめであったが、これは米中の貿易摩擦が激化したのに伴い、我国との間の緊張緩和を狙う姿勢とも受け取れる。しかし尖閣諸島近海では、準軍事組織である海警局の武装船舶が連日のように領海侵犯を繰り返している。

名古屋中部国際空港「セントレア」に ”ボーイング787” 試作1号機が展示

787展示式典

去る10月12日(金)に、新しく完成した展示館“フライト・オブ・ドリームズ(Flight of Dreams)”の中央にボーイング787試作1号機「ZA001」が展示された。ボーイングによると、これは、単に飛行機を展示するだけでなく、長年にわたるボーイングと日本の特別な協力関係に応える意味で展示したもの。

米空軍、大型ロケット開発で「ブルー・オリジン」、「ノースロップ・グラマン」および「ULA」を選定

ニューグレン

米空軍は、ロシア製RD−180エンジンに依存してきた打上げロケットを「LSA 」計画で国産化を進めてきた。これに基づいて10月10日に、3社と合計20億ドルで6年以内に試作機を開発する契約を結んだ。試作機完成後、第2フェイズの審査を行い2社に絞り、それらが空軍の重要ペイロードの打上げを担当することになる

“サンフランシスコ空港への夜間着陸であわや大事故”-NTSBの調査

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2017年7月7日の深夜、エアカナダのエアバスA320がサンフランシスコ空港に進入・着陸する際、許可されたランウエイでなく隣のタキシーウエイに着陸を試み、接地直前に間違いに気付き着陸復航し事なきを得た。本インシデントの原因究明に取組むNTSB(国家交通安全委員会)は、2018年9月25日に会議を開き、討議を行った。この会議は公開され委員会外の傍聴も許された。