カテゴリー: 航空と宇宙

ボーイング、米空軍の次期高等練習機「T-X」を受注 —艦載用無人タンカー”MQ-25”、“次期汎用ヘリ”MH-139”に続く大型受注—

セントルイス上空のT-X

米空軍は、当初次期訓練機「T-X」に関し、ボーイングの「T-X」475機とシミュレーター120台を92億ドル(約1兆円)で納入可能との提案を採用した。これは、機体・製造工程開発に関わる費用と120台のシミュレーター価格を別にすると、1機当たり1,900万ドル(21億円)ほどになり、機体価格としては驚くべき低価格である

JAXA、H-IIB ロケットで宇宙ステーション補給機7号機(HTV7 「こうのとり」)を打上げ

打上げ態勢のH-IIB

JAXAと三菱重工は、種子島宇宙センターから平成30年9月23日早朝2時52分に、宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(以下HTV 7)を搭載した「H-IIB」ロケットを打上げた。「H-IIB」は予定通り飛行し14分59秒後「HTVー7」を分離、9月28日3時過ぎにISSに到着した。

「平和条約締結」提案の一方で、活発な動きをするロシア軍

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,プーチン大統領は9月11日ウラジオストックで行われた安倍首相との会談で「前提条件なしで平和条約を結ぼう」と提案した。一方で首脳会談の数日前には、日露戦争以来と云われる28隻のロシア大艦隊がオホーツク海から宗谷海峡を抜け日本海に入った。その後も我国周辺でのロシア軍の動きは活発で、我が国に対する軍事的圧力が続いている。

F-35戦闘機の開発完了と経緯 —18年の歳月と3兆7,000億円を投入—

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米国防総省がF-35の「開発」/ [SDD]をロッキード・マーチン社に期間10年、費用190億ドルで発注したのは2001年であった。それが3機種同時開発に変更になったため、期間は18年に伸び、開発費は340億ドル(3兆7,400億円)に膨らんだ。開発に関わる試験飛行は2018年4月に完了し、これからは「開発/SDD」で積み残した不具合箇所の改善に取組むことになる。

8月末から9月のロ・中両軍の動き活発—ロシア大艦隊が宗谷海峡を通過

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8月末から9月初めにかけてロシア・中国両軍の動きが活発化している。注目すべきは9月1日に発生した2件。すなわちロシア海軍の対潜哨戒機「Tu-142」2機が我が日本列島を周回飛行した件、およびロシア海軍の28隻からなる大艦隊がオホーツク海での演習を終え、宗谷海峡を通過し日本海に入った件である。この規模のロシア大艦隊が日本近海に現れたのは日露戦争以来のことである。

ボーイング、空母搭載用無人タンカーMQ-25Aを受注

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米海軍は、空母搭載用の無人タンカーにボーイング提案のMQ-25Aステイングレイを選定した。契約内容は、8.05億ドル以内でMQ-25Aを開発、2024年までに4機を完成、空母戦闘航空団に配属し“初期運用能力(IOC=initial operational capability)”を取得する、と云うもの。この契約は、固定価格・奨励金付き( fixed-price-incentive-firm-target)方式で、期限以内にIOCの認定取得に成功すれば報奨金が貰える仕組みである。

スピツアー宇宙望遠鏡、打上げ15年間の成果

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我国では「スピッツアー宇宙望遠鏡」はほとんど知られていない。この望遠鏡は打上げ後15年経った現在、良く知られている「ハブル望遠鏡」と同等、若しくはそれ以上の天文学上の貢献をしてくれた。ここにその一部を紹介する。いつもながらのNASAの広範な活動と、支える米政府の対応に敬意を表したい。

NASA、初めての太陽探査衛星「パーカー」を打ち上げ —改訂版—

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8月12日日曜日早朝、NASAの「パーカー」太陽探査機(Parker Solar Probe)が太陽に向け打ち上げられた。探査機は今年12月に太陽に接近し、私たち地球に生命を育んでくれる太陽について、初めての詳しい科学情報を発信して呉れる予定だ。探査機は小型自動車ほどの大きさで、米東部夏時間(EDT)午前3時31分にユナイテッド・ローンチ・アライアンスのデルタIVヘビー(Delta IV Heavy)ロケットで、ケープ・カナベラル空軍基地No. 37発射台から打ち上げられた

イージス・アショアの配備が前進

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イージス・アショア用として防衛省が選定したのはLRDRレーダー。この価格770億円が、当初発表された800億円に加算されたため1基の価格が1,340億円となった。これを捉えて高すぎる、米政府の言いなりで高額品を買わされる、などと言い立てて反対する向きがある。本稿では価格の問題、イージス・アショアの利点、などを解説し、その必要性を述べた。

7月の我が国周辺におけるロシア、中国両海空軍の活動

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統合幕僚監部が発表した7月のロシア、中国、の海空軍が我国周辺で活動した状況は次の7件である。これ以外にも、中国海軍は7月中旬に東支那海で大規模な演習を行った。またロシア軍は択捉島で大規模な軍事演習を実施、さらに択捉島に戦闘機の配備を開始している。ロシア海軍情報管理局ブログ(8月3日)によるとロシア太平洋艦隊の原子力潜水艦「クズバス」は、単独でオホーツク海で敵艦隊を攻撃する演習を行なった。