カテゴリー: 航空と宇宙

ボーイング、次世代B777型機の高速風洞試験開始

ー民間旅客機メーカー首位の座、確保の鍵握るー

2014ー1ー16        マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

旅客機メーカーNo1確保の鍵を握る次世代B777開発で、高速風洞実験が機体の縮小モデルを使用して始まった。低速時の風洞実験は昨年から英ロンドン近郊のファーンボローのキネテック(QinetiQ)で先行して開始済み。

今回、次世代B777型機の高速風洞実験を担当するのはシアトルにある『TRANSONIC  WIND TUNNEL』。ジェット旅客機時代をリードした同社の傑作機開発に係わってきた。今回の高速風洞実験では1)巡航飛行の際の機体モデルの性能確認 2)機体全体の最終形状の決定ーなど重要な設計要素が盛り込まれている。2015年には次世代B777型機の最終デザインが確定する。

同プロジェクトを率いるテリー・ビーズホルト担当主席部長兼チーフ・プロジェクトエンジニアは『極めて重要な一歩』と今回のテスト開始を位置ずける。

ボーイング社によると次世代B777型機はルフトハンザ航空など5社から280機の確定発注等が寄せられている。旅客機引き渡し数で2012年以降、2年連続トップを確保したボーイングはライバル、エアバスの追撃を振り切るため、次世代B777型機の成功が不可欠だ。

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[(Boeing)次世代B777型機の高速風洞試験の様子]

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[(Boeing)開発正式発表直後から発注が殺到したB777Xシリーズ]

エアバス、2013年の業績公表。機体引き渡し数でボーイングに及ばず

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エアバスは1月13日、2013年の業績を公表した。それによると年間機体引き渡し数は626機、新規受注機数は1619機、受注残は5,559機に膨らみいずれも過去の記録を更新した。しかし民間旅客機トップの座の指標である機体引き渡し数ではボーイングの648機に及ばず、2年連続で2位に甘んじた。

インド海軍2隻目の空母入手。旧ソ連製を近代化改修

試験中の新空母

インド海軍が2隻目の空母を入手した。同海軍は1987年から旧英海軍軽空母「ハーミーズ(HMS Hermes)、基準排水量23,900㌧を購入、改装の後“シーハリア”STOL戦闘攻撃機など28機を搭載して運用している。今回の2隻目は、旧ソ連製の大型空母に最新型艦載機を使えるように近代化改修を行なった艦である。

水面下で進む次期ボーイング・トップ選び

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世界最大の航空宇宙関連企業、ボーイング社で次期経営首脳陣選びが進行している。同社を率いるジェームス・マクナニー会長兼CEO(最高経営責任者)が今年、引退すると見られるからだ。ボーイングにはトップの定年が65歳という不文律があり、マクナニー会長も今年が該当年だ。

2013年の民間航空界は過去2番目に安全な年

2013年は世界の民間航空界にとって過去、2番目に安全な年だった。民間航空の安全性向上で組織された非営利組織『FSF(飛行安全財団)』の調査、分析で明らかになった。