タグ: 三菱MRJ、

三菱MRJ、小型のMRJ70を米国市場に投入、優位を目指す

IMG_2839 - Mesa

三菱MRJの近況について、我が国メデイアでは悲観的見方が多いが、米国航空専門誌では5度目の開発延期決定以来、体制立て直しが進みMRJ90は改定スケジュール通り2020年に就航、さらに小型のMRJ70の開発が決定しこちらは1年遅れの2021年には姿を表すと、報じている。今年夏のファンボロー・ショウではMRJとして初めてのデモ飛行が行われる。

三菱MRJの最新情報、性能はスペック値を超えそう

05_o

開発が遅れている三菱MRJだが、性能は予想よりも良くなりそうだ。空力設計とエンジン性能が予想通りで、今後の細部の改良でさらに良くなる見込みと云う。

2月6日から11日の間シンガポールで開かれた航空ショーで三菱航空機福原営業本部副本部長が記者会見で語った内容を、近着のAviation Week誌 電子版 が、2018-02-13付けで報じた。その内容を中心にして紹介する。

三菱MRJ、設計変更後の2機は2018年末までに完成

組立工場

周知のように三菱MRJは1年前に設計の一部を変更したため、初号機のANAへの引渡しが2020年中頃に変更されている。現在4機がFAA証明取得のため飛行を続けており、5号機が名古屋で地上試験中である。さらに2機が今年2018年末までに完成するが、これらは設計変更をした機体で、量産型に最も近い形になる。

三菱MRJ、試験飛行中にP&W GTFエンジンが停止、緊急着陸

ver2

三菱航空機は、8月21日に発生した試験飛行中のMRJリージョナル機のエンジン故障“フレームアウト(flameout)”を受け、MRJの試験飛行を一時中断した。三菱によると、2号機”FTA-2”の左エンジンP&W製PW1200Gが飛行中に停止した。どのような試験を行なっている際に“フレームアウト”したかは明らかにされていないが、オレゴン州ポートランドの西170 kmの太平洋上に設定された訓練空域を飛行中に発生し、パイロットは直ちに左エンジンを停止した。

三菱MRJ90、米国で試験飛行開始、2018年ANA引渡し予定は堅持

%e3%83%a2%e3%83%bc%e3%82%bc%e3%82%b9%e5%88%b0%e7%9d%80%e3%81%aemrj

10月3日午前、三菱航空機は親会社の三菱重工業とともに「現時点で納期変更を決定した事実はない」との声明を発表。
さらに10月14日「2016年国際航空宇宙展」で、森本浩道三菱航空機社長は「MRJの2018年納入計画は堅持する」と述べ、この発表を再確認した。

三菱MRJ、量産体制は予定通り進行中

南アルプスを背景

三菱航空機によると、顧客への引渡し1号機の組立ては、今年(2016)後半から開始される、そのための細部部品の生産は1年以上前から始まっている。昨年末に改定された量産初号機の納入時期は、2017年第2四半期から1年程度延期し、2018年第2四半期に変更された。これに向けて全体の生産スケジュールが再調整された。

ロールアウト直前の三菱 MRJ、3号機の最終組立も開始

aw101320143674

10月18日には、関係者の出席のもと名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場で三菱MRJ初号機のロールアウト式典が行われる。ローンチ・カストマーであるANAへの引渡しは2017年第2四半期に予定されている。