エアバス、2013年の業績公表。機体引き渡し数でボーイングに及ばず


2014-1-13   ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)

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写真:(AirBus)業績公表の記者会見場

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写真:(AirBus)エアバスのファブリス・ブレジェ社長

エアバスは1月13日、2013年の業績を公表した。それによると年間機体引き渡し数は626機、新規受注機数は1619機、受注残は5,559機に膨らみいずれも過去の記録を更新した。しかし民間旅客機トップの座の指標である機体引き渡し数ではボーイングの648機に及ばず、2年連続で2位に甘んじた。

ブレジェ社長は日航への次世代省エネ広胴型機、A350XWB売り込み成功後、早期のNo1奪還を宣言。世界のマーケットを舞台にボーイングvs.エアバスの空中戦は今後、熾烈さを増す。

エアバスの最終集計では、2013年の機体引き渡し数は93社に対し626機となった。機種別内訳は、A320ファミリーが493機と約8割に達し超ベストセラー機の実力を見せつけた。次いで双発広胴体型機のA330が108機で、宿敵B777型機の実績98機を上回る健闘ぶりを示した。世界最大の旅客機A380型機は25機で、同機の将来性に太鼓判を押した。

新規受注機数は1619機となりボーイングを上回った。牽引機はA320新旧ファミリーで、在来エンジン装備のA320ceoが377機、省エネ次世代エンジン搭載のA320neoが876機。双方合わせたこれまでの受注残はこれで3,600機以上となり、後発のボーイングB737MAXシリーズに大差をつけた。

A330型機の新規受注は77機、A380型機は50機、A350XWB型機が239機と健闘、対ボーイング戦略に自信をつけた。

エアバスの受注残はこれで5,559機(2405億ドル相当)と史上最高で、向こう8年間分の仕事量に匹敵する。

軍用機部門では最新の空中給油機、A330MRTTを10機、4発ターボプロップ輸送機A400M型機2機を仏空軍等に納入した。

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