日航B787型機ホノルル空港で緊急着陸


2014年3月9日     Aaron Terruli

太平洋上空を米国西海岸へ向け飛行中の日航B787-8型機(乗客乗員171人)が3月9日午前、エンジン・トラブルでホノルル国際空港へ緊急着陸する騒ぎとなった。乗客、機体に着陸の際、異常は無かった。点検の結果、第2エンジン(機体右側)で潤滑油もれが起きていたという。

ホノルル国際空港へ緊急着陸したのは羽田発サンフランシスコ行き日航002便、ボーイング787-8型機(乗客160人、乗員11人)。現地のメディア等によるとホノルルの北約1,730㌔付近を高度12,000㍍で東方へ向け巡航飛行中、第2エンジンに異常が発生した警告が計器パネルに表示された。

このため、同機は該当エンジンを空中停止、飛行高度を7,500㍍に降下。針路を真南に取り、片肺飛行でホノルル空港へ行き先を変更し緊急着陸を要請。同日午後1時28分頃(ホノルル時間)、無事着陸に成功した。

航空では、念のため化学消防車が待機した。

トラブルを起こした機体は昨年1付き、ボストン・ローガン空港で駐機中、リチューム電池で発火事故が発生。その後の同型機運航停止騒ぎの発端となった機体。エンジンは米GE製『GEnx』。この種のオイル漏れが飛行中発生したのは今回が初めてのケース。日航は現地へ整備士を派遣しエンジン内部をボアスコープ検査する。

JAL 787 Taxis at Paine Field, Everett WA K65615

 

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