マレーシア航空B777型機、消息不明(第5報)=海上で残骸の一部発見?=


2014年3月10日     John Bosnitch & Aaron Terruli

乗客乗員239人を乗せたマレーシア航空B777型機の消息で新たな展開があった。南シナ海で捜索活動中のベトナム軍機がベトナム南部沖で複数の漂流物を発見していた事が3月9日深夜迄に判った。飛行経路に近く同機の機体の一部の可能性が強い。夜明けを待って漂流物を回収し消息不明機との関連性の照合を急ぐ。

BBC放送等によると漂流物が発見されたのはベトナム領トーチュー島の南西93㌔の南シナ海北西の海域。空中から2個の漂流物を確認し、うち1個は長方形で航空機の部品と酷似している。また発見場所は長さ20㌔の油の帯、2本が見つかった場所に近いという。発見時、一帯が夕闇が迫る時間帯で夜明けを待って再度漂流物の確認と回収に乗り出す見込み。

一方、盗難パスポートを使用しマレーシア機に搭乗した身元不明の乗客2人についてICPO(国際刑事警察機構)の協力を得て不審者のデータの確認を急ぐ。該当乗客の搭乗時の映像が空港の監視カメラで捉えている。マレーシア政府はテロ情報に精通した米国のFBI(連邦捜査局)等の捜査、情報機関に身元割り出しの協力を求めた。

捜索救難に係わる当局者は行方不明機が空中で機体が分解した可能性を示唆した。推測の理由に、同機が地上の管制機関の許可無く”謎の旋回”を行い『出発地のクアラルンプール空港に引き返そうとした可能性が出てきた』(マレーシア空軍参謀長)が軍のレーダー情報の詳細解析で浮上。背景に1)乗客のテロ行為で機体が損壊した。2)過去の機体の事故履歴で主翼の隠れたクラックで金属疲労が進行し、構造破壊に繋がった。ーの仮説が浮かんでいる。当時の衛星画像から突発的乱気流に巻き込まれた可能性はほとんどないという。

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[(MINISTRY OF NATIONAL DEFENCE,Vietnam)マレーシア機捜索救難活動の指揮を執るベトナム軍関係者]