ボーイング、ロボット利用の胴体組み立て自動化工程をB777型機生産ラインに投入


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[(Boeing)B777型機胴体組み立てで、導入準備中のロボット利用自動化工程]

2014年7月15日(JST.17:30)                   Aaron Terruli

ボーイングの屋台骨を背負う世界最大の双発ジェット旅客機、B777型機の胴体組み立てで、、ロボット利用の自動化工程が近く動き出す。これ迄、組み立てで欠かせない人手をかけた胴体パネル結合時のファスナー用、穿孔(ドリル作業)、リベット打ち込みを専用の工作ロボットが引き受けるという。此の手の方式が広胴型機製造で導入されるのは、これがはじめて。

新たな自動生産工程の導入は、60,000個と言われるリベット打ち込み作業が人手を介さずロボットが全面的に代替する。この結果、組み立て作業現場での技能工の安全対策が向上。最も重要な事は作業速度がスピードアップし、品質の向上に結びつくという。

新方式のシステムはワシントン州アナコーテスに実験プラントを開設。B777型機の最終組み立てラインで切り替え工事が進行中だ。『FAUB(Fuselage Automated Upright Buildの略称)』はライバルエアバスとの競争激化でバックアップとなる。次世代B777-Xシリーズ生産でも採用する。

ボーイングはこの自動化工程を2012年からいち早く取入れ、現在主翼のペイント作業などで先行利用している。KUKA社が開発したハイテク装置。