エアバス次世代省エネ広胴型機、A350XWB型の路線実証飛行終了。近く『型式証明』を取得。


2014年8月14日(JST.23:50)                                   John Bosnitch

エアバスの次世代省エネ広胴型機、A350XWB型テスト機が成功裏に”路線実証飛行”を終了した。機体の商業運航での適合性が14の空港発着を通じ、確認された。2014年第3四半期での『型式証明』取得は問題がなさそう。

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[(AIRBUS)ブラジルのサンパウロ空港での路線実証飛行]

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[(AIRBUS)チリのサンチャゴ空港でもテストに臨む]

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[(AIRBUS)豪州のシドニー空港に姿を見せたA350XWB型機]

路線実証飛行に投入されたのはMNS005号機。A350XWB型ファミリーの-900型機。8月13日夕(現地時間)、合計20日間の予定を成功裏に終え、南仏ツールーズの空港に到着した。

7月24日スタートした、『型式証明』取得の 最後の関門では1)通常のメンテナンス作業通じての空港での適合性。2)ヨハネスブルグ等、高地空港での飛行。3)ヨハネスブルグ(南ア連邦)ーシドニー(豪州)、オークランド(ニュージーランド)ーサンチャゴ(チリー)間での『ETOPS』性能の確認。ーなどを問題なくパスしたという。

同機の客室は商業運航時と同様の座席が配置され、乗客として、エアバス、部品供給企業選抜の社員が搭乗した。操縦室では、同型初号機を最初に運航するカタール航空のパイロット、EASA(欧州航空安全庁)の路線審査担当チェッカーが実際に操縦桿操作した。

飛行距離は151,300㌔の長丁場だった。路線実証飛行の成功で、B350XWB型機の開発は最大の山場を越えた。

エアバスによると、2014年7月末時点で、同社が受注したA350XWB型機は742機。予想以上に貢献していると見る。

在来機種に比較、25%の燃費節約性能に代表される次世代機の性能への高い評価が背景にある。