イラク空軍、露製対地攻撃機『スホーイ・フェンサー』、10機受領


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[(SUKHOI)露空軍の主力対地攻撃機、スホーイSu24″フェンサー”]

2014年6月30日(JST.09:30)                                    John Bosnitch

イラク政府が露製、対地攻撃機スホーイSu24『フェンサー』10機を既に受領している事が明らかになった。マリキ首相が6月29日、公表した。ロシア、ベラルーシから購入したこれらの機体は前日までにすべてが到着、イラク国内の異なる基地に分散配備済み。米国からもロッキード・マーチンF-16『ファイティング・ファルコン』の初号機を取得。最終的には同型機の保有数は36機に膨らむ。イラク政府は武器の調達先を多角化を明確にした背後に、自国の独立主権回復の動きが窺える。

サダム・フセイン政権時代はミグ戦闘機を中心に露製兵器が、市場を牛耳っていた。政権が2度の湾岸戦争で完全に打ちのめされ、現政権はイスラム教スンニ派のマリキ政権が頂点に立っている。

しかしシーア派勢力の支持をバックに、反政府武装組織アルカイダ系がこのとろ勢力を急拡大、首都バグダットも危機にさらされている。

航空戦力の強化はマリキ政権に取って喫緊の課題だった。スホーイSu24『フェンサー

』の到着は反政府武装組織への反撃開始で不可欠。イラク政府内では、F16の発注から引き渡し迄、時間がかかり過ぎとの不満があったと現地メディアは報じている。

イラク空軍は兵器調達先の多角化路線で、今後ヘリコプターを露、チェコから導入を決定済み。

Iraq F-16 Inauguration Celebration Roll Out

[(LOCKHEED MARTIN)イラク空軍が受領したF16戦闘機]