投稿者: 松尾 芳郎

中国軍の防空識別圏設定は明確な挑発だ

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中国国防省は23日、東シナ海に、我国の防空識別圏を大きく侵害する形で、自国の防空識別圏(ADIZ)を設定したことを明らかにした。そして、「防空識別圏は中国国防省が管理し、指令や規則に従わない航空機には武力措置を講じることがある」と発表した。これは民間航空機が、防空識別圏内の飛行計画の提出を拒めば緊急措置を採ることを意味しており、公海上空における飛行の自由の侵害である。我国としては到底容認できるものではない。

米GE製エンジン搭載のB787型機等に耐空性改善命令発出へ

積乱雲に接近飛行時発生するB787型機など米GE製エンジン異常振動問題で、FAA(米連邦航空局)は近く耐空性改善命令(AD)を発出する。有力メディアが11月27日迄に相次いで報じた。機体メーカーのボーイングは日航等、同種エンジンを使用中の航空会社へ事前に積乱雲回避の指示を連絡した。

『USAツディ』等によると積乱雲に接近しすぎるとエンジンの異常振動が発生するのは米GE社が開発製造中のGEnxエンジン。ボーイング787型機と最新ジャンボ機シリーズ、B747-8型機に搭載されている。

米空軍、B52戦略爆撃機、中国新設の防空識別圏内飛行

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中国中国が一方的に新設した尖閣列島上空を含む東シナ海上空の防空識別圏(ADIZ)内で、米空軍が具体的行動をデモンストレーションした。核搭載可能なB52戦略爆撃機の編隊が中国への事前通告なしに11月25日、該当ADIZ内を飛行したことが判った、国防総省のウォーレン報道官が会見で公表、米メディアが伝えた。中国側は戦闘機の発進など一切の軍事反応はなかったという。米軍は今後も同様な飛行を事前許可なく続行する。

中国軍核戦力の脅威が増大

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中国は、米国と事を構えたくないと云う思惑からか戦略核戦力の開発、実戦配備について報道は一切行なわず、一見力を入れていないかのように見える。しかし、実態は着々と整備が進行しており、少なくとも我国への核圧力は確実に高まっているのが実状だ。

南西諸島周辺で新設の、防空識別圏内を中国機、挑発偵察飛行

中国が強引に設定した尖閣列島上空を含む、新防空識別圏で11月23日午後、複数の電子偵察機が、直ちに行動を開始、航空自衛隊のF-15要撃戦闘機がスクランブル(緊急発進)した。防衛省統合幕僚監部が24日までに発表した。

統合幕僚監部によると11月23日、昼から午後にかけ南西諸島の我が国防空識別圏に国籍不明機が別個に接近するのを航空自衛隊南西航空混成団の防空レーダー等が探知、那覇基地から複数のF-15要撃戦闘機がスクランブル(緊急発進)した。

米フロリダ上空で、小型旅客機の緊急脱出スライド機内作動

米フロリダ半島上空で、11月20日午後、78人搭乗の小型ジェット旅客機が高度1万㍍付近を上昇中、突然、客室前部で、緊急脱出スライドが作動した。展開したスライドで客室乗務員が一時、逃げ場を失ったが、自力で逃れ同機は近くの空港に緊急着陸した。

B787サプライ・チェーン専用巨人機、目的空港16㌔先、誤着陸

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B787型機のサプライ・チェーン維持、運営に欠かせぬ大型部品専用巨人輸送機が11月20日夕、米中西部カンザス州で目的空港から16㌔外れた小型機空港に誤着陸した。最小限の燃料で機体重量を落とし翌日再離陸に成功、予定した空港に約30分後に到着した。GPSの誘導下でなぜ乗員が着陸後まで誤着陸に気付かなかったか等、FAA(米連邦航空局)で調査を始めた。

露・国内線B737機事故で航空安全監察当局、緊急監査(その5)

乗客乗員50人が死亡した露国内線B737型機事故で、ロシア航空安全監察当局は22日までに事故の当事者、タタールスタン航空に緊急安全監査を実施した。パイロットが着陸時に通常通り対応できなかった疑いが強く、社内の運航監督、乗員訓練体制のあり方等にメスが入ったとみられる。

160機、440億ドルを受注。エアバス、ドバイ航空ショーの戦果

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エアバスは11月21日までに、湾岸、アラブ首長国連邦で開催した『第13回ドバイ航空ショー』での航空機売り上げ実績を取りまとめた。

それによるとA380、A350XWB型機を中心に160機の売り込みに成功し、機体公表価格換算で440億ドルの売り上げを達成したという。

通常の操縦法から逸脱か。露・B737機事故、乗員ミス浮上(その4)

50人が死亡した露・国内線、B737墜落事故で、着陸標準操縦方式から乗員が逸脱していた可能性が濃厚となった。原因究明を担う『MAK(ロシア航空事故調査委員会)』がブラック・ボックスの初期解析の結果を基に公表した。手動でゴー・アラウンド(進入復航)を繰り返し、同操作の初体験も絡み、過剰な機首あげ、に伴う失速に追い込まれた操縦ミス説が有力視される。