本稿は木村良一氏の寄稿です。今は確定申告のシーズンである。それに付けても思い出すのは29年前、国税庁は「永田町のドン」金丸信・元自民党副総裁の脱税を摘発した。そして国税当局は、2010年には民主党小沢一郎幹事長の脱税疑惑を追求したが、こちらは不起訴処分。これについて疑獄事件に詳しい評論家の「立花隆」氏の考えをインタビューして回顧し、まとめたものである。
投稿者: 松尾 芳郎
日英の次期戦闘機に装備するエンジンは、RRとIHIの共同開発
英国と日本は次世代型戦闘機の搭載するエンジンを共同で開発する体制を整えた。両国がはこのエンジンを、それぞれ開発する次世代戦闘機「テンペスト/英国」および「F-X (通称F-3)/日本」に搭載する予定だ。
(UK and Japan are cooperating on development of an advanced next generation fighter engine demonstrator which could lead to a single powerplant for the combat fighters planned by both nations, namely as Tempest of UK and F-X of Japan.)
スペースX、スターシップ・スーパーヘビーの打上げ近ずく
スペースXのCEOイーロン・マスク氏は、スターシップとスーパーヘビー・ブースターの開発状況について最新の情報を説明した。2月10日テキサス州ボカチカのスペースX社の「スターベース施設(Starbase facility in Boca Chica, Texas)」で組立完了したスターシップ/スーパーヘビーの前で行われた。これによると、現在FAAを含む監督官庁の発射承認を待っている状態で、許可が下りれば数カ月以内に打上げるという。
(SpaceX CEO Elon Musk updated how the development of the Starship and Superheavy is going. During a presentation at the SpaceX Starbase in Boca Chica, Texas, Musk showed off a fully stacked Starship and Superheavy. SpaceX is waiting on approval from the FAA to give them the green light to launch the spacecraft in the next few months.)
令和4年1月、我国周辺における中露両軍の動向と我国/同盟諸国の対応
令和4年1月、我国周辺における中露両軍の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し、それぞれの公的部門等から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。注目すべきニュースは次の通り;1. 北朝鮮のミサイル発射:北朝鮮は1月中に6回にわたり各種弾道ミサイルを日本海に向けて発射した。2. 2021年度(令和3年度)第3四半期までの緊急発進回数:こ緊急発進回数は785回に達し、2020年度の1年間の発進回数725回を上回った。中でも中国機に対する緊急発進回数が73 %に達し、ロシア機に対する回数を大きく上回った。3. 米空母打撃群2個群と海自の共同演習:1月17日〜22日の間、米海軍2個空母打撃群はフィリピン海から南シナ海で大規模演習を実施、これに海自ヘリ空母「ひゅうが」が参加した。翌23日中国空軍機39機が台湾南西部ADIZに侵入した。4. ロシア太平洋艦隊原潜の能力向上:太平洋艦隊配備の原子力潜水艦949AM型(オスカーII型)「アンテイ級」は近代化改修で対艦ミサイル「オニークス」と「カリブル」を72基搭載可能になる。(The military threat by Russo-Chinese forces around to Japan and Taiwan are increasing ever. Against the threat, Japan and its allies move to take a farther counter measure. Following four were noteworthy;-1. North Korea launched ballistic and/or cruise missile as match as six times to the Japan Sea. 2. Japan’s Air Defense Force conducted scramble flights 785 times since last April to December period, against Chinese and Russian aircraft, penetrating Japan’s ADIZ or territorial air space.3. During a week of January, two US Carrier Strike Group conducted maritime exercise in Philippines Sea and South China Sea joining with a Japanese helicopter carrier.4. Russian Pacific Fleet will have modernized nuke attack submarine by end of 2022, the sub will have 72ea of anti-ship missiles.
「尾身発言」は間違っていない。大切なのはメリハリの効いた感染対策だ
本稿は木村良一氏の寄稿です。オミクロン株が過去最大の感染の山、第6波を作った。1日当たりの新たな感染者は今年1月4日の1000人から、12日には1万人、13日には2万人、28日には8万人を突破するなど過去最多の記録を更新続けている。あっという間にこれまでで一番高い山、第6波を形成している。政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長らは1月21日、医療の逼迫を回避するため、「重症化リスクの低い若者は必ずしも医療機関を受診せず、自宅での療養することもあり得る」との提言を公表した。これは重症化しやすい高齢者の検査を確実に行うためである。尾身氏らの提言は「おミクロン株の特徴に即した対策が必要。人流抑制ではなく、会食などの人数制限が必要」、「渋谷駅前交差点がいくら混んでようとほとんど感染しない」と述べている。
ボーイング、NASAとの共同研究機 ”TTBW”の試作開始へ
NASA長官ビル・ネルソン(Bill Nelson)氏は、昨年9月にホワイトハウスで開かれた大気変動に関わる会合で航空輸送業界の対策について語った。
2030年までに使う航空燃料は30億ガロン(113.7億リットル)になり、これから出るカーボン・エミッションを減らす必要がある。関係政府省庁の代表は「環境維持可能な航空燃料を開発する目標(SAFGC=Sustainable Aviation Fuel Grand Challenge)」を掲げ、2050年までに米国内の航空燃料を「環境維持可能な燃料/Sustainable Aviation Fuel」にすると言明した。NASAは、さらなる騒音低減、燃費の向上、有害排気ガスの減少などで、環境を維持しつつ航空輸送を発展させて行く。新しいグリーン・テクノロジーを盛り込んだ次世代航空機、新しいオートメーション技術で安全で効率的な航空管制、環境維持に配慮した航空エンジンの開発に取り組む。NASAは現在ボーイングと共同で、最新の技術による次世代型の単通路狭胴型機の研究を進めている。現用機に比べ燃費を25 %以上改善し、2030年代中期に実現させたい。(NASA Administrator Bill Nelson joined at a White House event on last September highlighting sustainable aviation. The event centered a plan to reduce carbon emissions from more than three billion gallons of aviation fuel by 2030. Government Officials announced a Sustainable Aviation Fuel Grand Challenge (SAFGC) to aim to meet 100% of US demand by 2050. NASA and Boeing is seeking to develop transonic truss-braced wing (TTBW) single-aisle passenger transport by mid 2030s, having 25 % better fuel consumption than current aircraft.)
ジェームス・ウエブ宇宙望遠鏡-サンシールドと主鏡の展開に成功
NASA主導で開発したジェームス・ウエブ宇宙望遠鏡は、最大の難関であった太陽光を防ぐ大型サンシールドの展張を終り、続いて直径6.5 mの金色に輝く主鏡の展張に取組み2日間でこちらも無事完了した。これで望遠鏡は観測に必要な装置の展開が完了した。(NASA led James Webb Space Telescope fully deployed five-layered sunshield in first ten-days. After that, its 6.5 meter gold-coated primary mirror deployed from folded position in the following two-days. Both processes performed successfully as the final stage of all major deployments to prepare for scientific observation.)
令和3年12月、我国周辺における中露両軍の動向と我国/同盟諸国の対応
令和3年12月、我国周辺における中露両軍の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。注目すべきニュースは次の通り;1. 岸防衛大臣記者会見(12月22日)、レールガンおよび高出力マイクロ波照射装置の開発予算案を決定。2. 防衛省、次期戦闘機(F-X)開発は、ロッキード・マーチン社、ロールス・ロイス社等の協力を得て実施することを決定。3. 中国海軍空母「遼寧」を中心とする艦隊が、大東島の東方・太平洋上で10日間の演習を実施。4. ロシア軍情報収集機が2日連続して北海道東部・東北地方東部の沿岸に飛来。(The military threat by Russo-Chinese forces around to Japan and Taiwan are increasing ever. Against the threat, Japan and its allies move to take a farther counter measure. Following four were noteworthy;-
1. DOD Minister Nobuo Kishi says, the research on Railgun weapon system and High Power Microwave (HPM) system will proceed to coming years.
2. DOD announced, the next generation fighter developing program will accelerate by coordinating with Lockheed Martin and Rolls-Royce.
3. Chinese aircraft carrier strike group conducted military maneuver nearby Japan’s isolated islands “Daitojima” in west Pacific for ten days.
4. Russian intelligence gathering aircraft has flown coastal airspace of east Hokkaido and northern Honshuu for consecutive two days.)
中国海軍空母「遼寧」、太平洋で活発な示威訓練を実施
防衛省統合幕僚監部は年末12月15日から25日の間、中国海軍空母「遼寧」を含む6隻の艦隊が沖縄本島―宮古島間の宮古海峡を通過、西太平洋上で戦闘機の離着艦を含む訓練を実施したことを4回にわたって報じた。すなわち;―⑴12月17日発表 12月15日午前11時、「遼寧」を含む5隻が宮古海峡を南下、太平洋へ、⑵12月21日発表 12月19日午前8時、「遼寧」を含む6隻が北大東島東300 km海域で演習、⑶12月21日発表 12月20日午前8時、「遼寧」を含む6隻が沖大東島南東315 kmの海域で演習、⑷12月26日発表 12月25日午前0時、「遼寧」を含む5隻が宮古海峡を北西に進み、東シナ海に向け航行