投稿者: 松尾 芳郎

防衛省、ミサイル防衛体制(BMD)強化を急ぐ

「きりしま」SM-3

去る8月3日北朝鮮西海岸から移動式ランチャーで発射された弾道ミサイルが、本州秋田県沖250 kmの排他的経済水域に落下した。このミサイルは液体燃料式で、隠蔽された基地内で燃料を注入したのちに引き出し、発射したものとみられる。約1,000 kmを飛んで、これまでのミサイルの中で最も日本に近い海域に着弾した。

防衛省は発射を事前に予測することができず大きな衝撃を受けている。

最新型打上げロケット「ファイアフライ・アルファ」の開発順調

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2014年設立の若いベンチャー企業「ファイアフライ・スペース・システムズ(Firefly Space Systems)」は、太陽周回軌道打ち上げ用の小型ロケットを開発している。「ファイアフライ(Firefly)」とは「ホタル/蛍」。この会社はオースチン(Austin, Texas)郊外にあり、創立者で社長のトム・マークシック(Tom Marksic)博士はスペースX社のロケット試験場の所長をしていた技術者。

参院選の結果と日本政治の展望

「改憲3分の2 発議可能に 自民一人区21勝11敗」(産経新聞 7月11日)。

7月10日投票の第24回参議院選は、与党の自公両党、保守系のおおさか維新の会が議席を増やし、日本国憲法を見直そうという政党が参議院(定数242)の3分の2の議席を確保する歴史的な参院選になった。改正の好機到来。

中国、世界最大の水陸両用飛行艇を完成、海洋権益拡大の施策

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広東省マカオの北にある珠海のAVIC工場で2016年7月23日土曜日、大型の水陸両飛行艇AG600型機の完成がメデイアに公開された。その10日ほど前に国際仲裁裁判所が「中国の南シナ海における(九段線)と呼ぶ領有権主張は根拠がなく不当」との判決を下した。中国はこれに応えAG600型機の完成を公表し、その航続距離は(九段線海域)の隅々に至るまで無給油で往復可能だ、と強調して判決を無視する構えを示した。

米海軍の「コンソリデーテッドPBY」飛行艇、復元飛行に成功

PBY復元機

第二次大戦中の爆撃機や戦闘機は、B-17空の要塞やP-51ムスタングの例を出すまでもなく、博物館や愛好家の手によって多くの機種が復元、展示されている。しかしこの飛行艇「PBYカタリナ」の復元機は極めて珍しい。

注目の「調査報道」、ディープスロートを呼び込む力を養いたい

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米国の地方紙が教会のスキャンダルを報じた実話に基づく映画「スポットライト 世紀のスクープ」や、世界のジャーナリストが協力し合って権力者の課税逃れを暴いた「パナマ文書」の報道ぶりが、注目されている。いずれも当局の発表に頼らず、独自に取材を重ねて不正を暴く調査報道が根底にある。

木星探査機「ジュノー」、捕捉軌道に入り最初の遠地点を通過

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5年前にケープ・カナベラルを出発して木星に向かった探査機「ジュノー(Juno)」は、去る7月4日に木星の南北を周回する捕捉軌道(Capture Orbits)に到着、木星の北から南に回る長大な楕円軌道に入り周回飛行を開始した。そしてほぼ1ヶ月後になる7月31日には木星から810万km離れた「アポジョブ(apojove)」と呼ぶ遠地点を通過して再び木星の北極上空に向かう。

2016年オシュコシュ・エアベンチャー・ショー

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7月25日から31日までの一週間、全米試作機協会(EAA=Experimental Aircraft Association)が主催する世界最大の航空ショウ「EAA AirVenture 2016」が開かれている。EAA AirVentureは毎年夏に一週間開催される。会場のオシュコシュのウイットマン・リージョナル空港には、世界80ヶ国から55万人以上の航空関係者、愛好家が訪れ、同空港に着陸する飛行機は1万機に達し、期間中は世界一の超繁忙空港となる。

中国空軍大型輸送機Y-20を受領、調達目標は1,000機!以上

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中国空軍(PLAAF=People’s Liberation Army Air Force)は、2016年7月6日に中国国営航空機工業(AVIC)の西安航空機が作る大型輸送機「Y-20」2機を公式に受領した。航空宇宙専門誌”HIS Jane”によると、AVIC大型機開発担当主席Zhu Wian氏は「中国空軍は将来「Y-20」を1,000機!必要とするだろう」と言明したという。

F-35ステルス戦闘機における英国の役割

空自向けF-35A

F-35ライトニングIIは、単座、単発、ステルス設計の多目的戦闘機。2006年12月の初飛行以来開発を続け、2015年9月に最初のF-35飛行中隊(34th Fighter Squadron, Hill AFB, Utah)が発足した。F-35プログラムは、原型機X-35Bが初飛行した2001年以来15年が経過した今、待望の実用化が始まり、英国には最初の3機のF-35Bが6月末に引き渡された。F-35の開発には英国の果たした役割は大きい。