投稿者: 松尾 芳郎

民間用エンジンの開発が目白押し、軍用エンジンを抜く(その1)

A320neoとPW1100G

民間用エンジンにとって今年(2015)は数機種で初飛行が行われ、また地上試運転が始まり、新型エンジンの量産がスタートするなど、これまでにない多忙な年になりそうだ。片や軍用エンジンでは、多くのメーカーが少ない機会を巡って競争を繰り広げると云う展開になる。

4月〜12月、空自機の緊急発進が大幅に増加–対中国軍機が急増

スクランブル推移

防衛省統合幕僚監部によると(2015-01-20)、昨年4月1日から12月31日まで我国に接近した軍用機(中露機が主)に対し、領空侵犯を防ぐために行った航空自衛隊戦闘機の緊急発進回数は、前年同期間に比べ著しく増加した。2014年第3四半期までの緊急発進回数は744回、前年(2013)の同期間比181回の大幅増。

中国空母“遼寧”、J-15戦闘機を搭載し訓練に励む

naval_academy_training

中国海軍は先に就役した空母”遼寧”に国産のJ-15戦闘攻撃機を搭載、訓練を続け、実戦配備に向けた能力を磨きつつある。実戦配備されれば、中国の世界政治に対する発言力が一段と高まることが予想される。

中国、国防費の年間伸び率は4年連続して10%台 –地域の緊張を高め周辺国に危機感–(その2)

J-20の4機目

2015年度の中国の国防費は、米国防総省では10%+の増の8,880億元(1,750億㌦=21兆円)を越えると見ている。これに対し我国の2015年度防衛予算は4兆9,800億円、中国の国防費はこの4倍以上に相当する。

中国、国防費の年間伸び率は4年連続して10%台 –地域の緊張を高め周辺国に危機感–(その1)

中国軍事費

2015年度の中国の国防費は、米国防総省では10%+の増の8,880億元(1,750億㌦=21兆円)を越えると見ている。これに対し我国の2015年度防衛予算は4兆9,800億円、中国の国防費はこの4倍以上に相当する。

A320neoの就航は次世代エンジン機時代の先駆け     (その1)

A320neo初飛行

在来機に次世代エンジンを搭載する開発競争はルフトハンザ発注のCSeriesで口火を切ったが、遅れてスタートしたA320neoは今年秋に就航予定、これで狭胴機の分野で広がりを見せ、さらに広胴機でもA330neoの開発決定で同じことが始まった。

「どう生まれてどう死ぬか」これが今年最大の医療テーマだ

東京療院・医療シンポジウム

医療技術の進歩によって出産や死の形が大きく変わってきている。しかし社会がそれに追いついていけない。不妊治療の「生殖補助医療」と、延命治療を求めない「尊厳死」の問題である。人間はどう生まれ、どう死んでいくのがいいのか。生命倫理の大きな問題だ。この生と死について今年(2015年)こそ議論を深めたい。

ロシア海軍、ミサイル駆逐艦と巡航ミサイル原潜が宗谷海峡に

ウダロイI級ミサイル駆逐艦543

12月27日午後3時頃海自八戸基地第2航空群所属のP-3C哨戒機が、北海道宗谷岬北西50kmの海域を南東/オホーツク海方向に向けて進むロシア海軍ウダロイ(Udaloy)I級ミサイル駆逐艦1隻とオスカー(Oscar)II級巡航ミサイル原子力潜水艦1隻を発見した。

中国艦隊、日本海から対馬海峡を南下し東シナ海へ

Suzutsuki_(DD-117)_meert_af_in_Ōminato,_-7_april_2014_b

12月27日(土)午後2時半頃海上自衛隊佐世保基地第8護衛隊護衛艦「すずつき」と厚木基地第4航空群「P-3C」が、上対馬北東310kmの海域を南西に向け航行する中国艦隊を発見した。艦艇はいずれも中国北海艦隊に所属、去る12月4日大隅海峡から太平洋へ、演習に参加、終了後オホーツク海から北海道宗谷海峡を抜け日本海に入り、我国を一周した。