カテゴリー: 防衛

ロシア軍機、頻繁に我国周辺の領空に接近

04-11ロシア機航跡

北朝鮮による弾道ミサイル発射や核実験の準備、さらには新型弾道ミサイルの公開などに目を奪われる昨今だが、一般にはほとんど報じられなかったロシア軍機による度重なる我国防空識別圏内の飛行・領空接近のニュースがある。

平成28年度(2016)の緊急発進は過去最多

緊急発進回数推移

防衛省統合幕僚監部の発表(29-04-13)によると、平成28年度(2016-04-01から2017-03-30)の航空自衛隊戦闘機による緊急発進(スクランブル)回数は1,168回に達した。他国機による領空侵犯を防ぐため緊急発進を開始した1958年(昭和33年)以降で、最多となった。

防衛省、川重製「C-2」輸送機の開発完了、配備を開始

C-1初号機と3号機

防衛省は3月27日に川崎重工製、日本最大の航空機「C-2」輸送機の開発を完了したと発表した。2001年に開発がスタートしてから16年を経てやっと完成したことになる。翌3月28日には鳥取県美浦基地第3航空輸送隊に3機が配備され、2018年9月まで運用試験を行った後、実際の輸送任務につく。

海自ヘリ空母「いずも」、南シナ海を歴訪後インド洋での3カ国合同演習に参加

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3月14日付けロイター(Reuters)通信は、複数の情報筋からの話として「Japan plans to send largest warship to South China Sea, sources say (日本は最大のヘリ空母を南シナ海に派遣を計画)」と題して次のように報じている。実現すれば戦後最大の日本艦隊の行動となる。

レオナルド、次世代型テイルトローター機「NGCTR」の開発へ

レオナルドNGCTR機

アグウスタ・ウエストランド社ことレオナルド・ヘリコプター社が作る双発のテイルトローター機「AW609」はベル・ボーイング製V-22オスプレイに似ているが小型の民間用テイルトローター機である。レオナルド社は、初飛行から14年経過してやっと型式証明取得の目処がついたのを受けて、この程同形式の大型輸送機 (NGCTR) の開発構想を発表した。

トランプ大統領、国防費増額を議会に提案

米国軍事費2015

ドナルド・トランプ大統領が国防費を前オバマ政権の提示額対比で540億ドル、すなわち3%、増額するよう議会に提案した。これに対し、議会から非軍事費枠の削減に繋がるとして大きな反対がでているが、一方国防費増額を求める議員からは増額幅が少なすぎる、との非難の声が上がっている。

中国軍機と艦艇、最大規模で沖縄列島から太平洋に進出、反転

3月2日y-8

統合幕僚監部によれば、2日午前から午後にかけて中国軍機合計13機が東シナ海から沖縄本島と宮古島の間の上空を通過、太平洋に進出、その後反転し引き返した。那覇基地の航空自衛隊戦闘機が緊急発進し、領空侵犯に備えた。同日宮古島近くの太平洋上で中国海軍のミサイル駆逐艦、フリゲートなど3隻が演習を行った。

F-35戦闘機“Red Flag”演習に初参加、期待通りの成果を達成

Hill fighter wings first to bring F-35A to Red Flag

今年は”RED FLAG 17-1”として1月23日-2月10日の3週間実施された。今回は、これまでにない規模の、対空ミサイル(SAM)、レーダー妨害装置、多数の敵空軍機「赤 (Red Force)」が準備され、友軍「青 (Blue Force)」パイロットに大きな負荷が加わるように設定された。

「クラトス」社開発の無人攻撃機、2018年完成を目指す

qx-222-rotator

「クラトス」社は、射撃訓練用の無人標的機を国防総省に納めているが、最近は無人攻撃機「XQ-222」の開発に取組んでいる。無人攻撃機は有人機に比べ格段に安くでき、国防総省のデジタル時代の核心技術“第3の戦略手段 (Third Offset Strategy)” の考えに沿った装備といえる。

ミサイル防衛の近況

STSS-D衛星

北朝鮮の相次ぐミサイル発射実験と中国のロケット軍(一昨年まで第二砲兵軍と呼称)の大規模な増強に世界の注目が集まっている。現在ロシアと中国など西側諸国と対立する国々は6,300発の弾道ミサイルを保有しているが、2020年までに8,000発に増えると見られている。