カテゴリー: 航空と宇宙

中国、世界最大の水陸両用飛行艇を完成、海洋権益拡大の施策

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広東省マカオの北にある珠海のAVIC工場で2016年7月23日土曜日、大型の水陸両飛行艇AG600型機の完成がメデイアに公開された。その10日ほど前に国際仲裁裁判所が「中国の南シナ海における(九段線)と呼ぶ領有権主張は根拠がなく不当」との判決を下した。中国はこれに応えAG600型機の完成を公表し、その航続距離は(九段線海域)の隅々に至るまで無給油で往復可能だ、と強調して判決を無視する構えを示した。

米海軍の「コンソリデーテッドPBY」飛行艇、復元飛行に成功

PBY復元機

第二次大戦中の爆撃機や戦闘機は、B-17空の要塞やP-51ムスタングの例を出すまでもなく、博物館や愛好家の手によって多くの機種が復元、展示されている。しかしこの飛行艇「PBYカタリナ」の復元機は極めて珍しい。

木星探査機「ジュノー」、捕捉軌道に入り最初の遠地点を通過

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5年前にケープ・カナベラルを出発して木星に向かった探査機「ジュノー(Juno)」は、去る7月4日に木星の南北を周回する捕捉軌道(Capture Orbits)に到着、木星の北から南に回る長大な楕円軌道に入り周回飛行を開始した。そしてほぼ1ヶ月後になる7月31日には木星から810万km離れた「アポジョブ(apojove)」と呼ぶ遠地点を通過して再び木星の北極上空に向かう。

2016年オシュコシュ・エアベンチャー・ショー

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7月25日から31日までの一週間、全米試作機協会(EAA=Experimental Aircraft Association)が主催する世界最大の航空ショウ「EAA AirVenture 2016」が開かれている。EAA AirVentureは毎年夏に一週間開催される。会場のオシュコシュのウイットマン・リージョナル空港には、世界80ヶ国から55万人以上の航空関係者、愛好家が訪れ、同空港に着陸する飛行機は1万機に達し、期間中は世界一の超繁忙空港となる。

中国空軍大型輸送機Y-20を受領、調達目標は1,000機!以上

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中国空軍(PLAAF=People’s Liberation Army Air Force)は、2016年7月6日に中国国営航空機工業(AVIC)の西安航空機が作る大型輸送機「Y-20」2機を公式に受領した。航空宇宙専門誌”HIS Jane”によると、AVIC大型機開発担当主席Zhu Wian氏は「中国空軍は将来「Y-20」を1,000機!必要とするだろう」と言明したという。

F-35ステルス戦闘機における英国の役割

空自向けF-35A

F-35ライトニングIIは、単座、単発、ステルス設計の多目的戦闘機。2006年12月の初飛行以来開発を続け、2015年9月に最初のF-35飛行中隊(34th Fighter Squadron, Hill AFB, Utah)が発足した。F-35プログラムは、原型機X-35Bが初飛行した2001年以来15年が経過した今、待望の実用化が始まり、英国には最初の3機のF-35Bが6月末に引き渡された。F-35の開発には英国の果たした役割は大きい。

ESAero、NASA向けに電気推進式の輸送機を提案

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電気推進で走る自動車はすでに市場でその地位を確保しているが、航空機ではこれからだ。ジェットエンジンが出現した初期の頃のジェットは出力が小さく燃料をがぶ飲みする代物だった。電気推進の航空機も現在はごく初期の段階で、その将来を疑問視する向きもあるが、努力を重ねることで道が開けてくる。以下はNASAが主導し、それに参加して電動推進機の開発に取り組むベンチャー企業「ESAero (Empirical Systems Aerospace)社」の紹介である。

平成28年度第1四半期の対中国機スクランブルが急増

F-15那覇基地で緊急発進

今回の発表は極めて異例で、これまでは年1回の発表であったのが僅か3ヶ月の経過で発表となったのは、それだけ中国軍の我国周辺での活動が急激に活発化していることへの警鐘と受け止められている。このまま推移すれば、我国は遠からず小説「カエルの楽園」の国と同じ運命を辿ることになりそうだ。

NASAの木星探査機「ジュノー」が木星周回軌道に到着

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NASAの木星探査機「ジュノー」ミッションは、5年前の2011年8月5日にケープカナベラルから打ち上げられ、当初の計画通り2016年7月4日に木星の北極と南極を回る軌道に入ることに成功した。これから太陽系で最大の惑星である木星を1年半かけて内部構造や磁場などを調査する。

本格化する米空軍の第6世代エンジン開発[ GE 対 P&W ]

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米空軍はGE及びP&Wの両社と「アダプテイブ・サイクル技術(adaptive cycle technology) 」を使う次世代型エンジンの開発契約を結んだ。これは第6世代エンジンの発注を考慮した契約で、現在のF-35戦闘機のエンジンP&W F135の将来の更新に選ばれる可能性を含んでいる。