本稿は木村良一氏の寄稿です。5年に1度の中国共産党大会(第20回大会、10月16日~22日)が北京の人民大会堂で開かれ、閉幕直後の23日には最高指導部の人事で3期目の習近平政権が発足した。習近平氏は来年で「2期10年の任期」を迎え、慣例だと国家主席(党総書記)を退くが、2018年の憲法改正による任期制限撤廃を理由に続投を正当化し、今後もトップに君臨する。
ロシアのウクライナ侵攻で、ポーランドは軍備大増強を決断
岸田政権は「ホップ・ステップ・乱気流 」
昨年誕生した岸田文雄首相は、この10月で1年となる。発足時に支持率は6割を超えていたが、1年後の今日27.4%と危険水域にある。逆に、不支持率は5割程度が43%と逆転した。しかも支持率は回復の兆しすらなく、急流下りのように下がる一方である。
岸田首相は、衆参2回の国政選挙に勝利し、2つのジンクスを打ち破った。
一つ目のジンクスは「追い込まれ解散総選挙」であり、二つ目は「寅年の参議院選挙」で、いずれも与党が敗北するというものであったが、いずれもクリアした。
衆参議員選挙に勝利し、今夏まで支持率も6割をキープし、「選挙のない黄金の3年間」で順風満帆と思われたが、ここにきて支持率はマサカの3割割れ、危険水域に突入した。
岸田政権は、いま内外とも諸課題山積。その生き残り策として浮上したのが、来年のG7広島サミットを成功させ、その勢いで解散総選挙を断行し乗り切ろうというもの。起死回生策になるのか。
令和4年9月、我国周辺における中露両軍・北朝鮮の活動と我国/同盟諸国の対応
令和4年9月、我国周辺における中露軍、北朝鮮の活動と、我国・同盟諸国の動きに関し、多くの発表があった。その内容を紹介する。注目すべきニュースは次の通り。
1. 8月28日~9月3日の間、陸自・米陸軍は九州各地、奄美大島で共同演習「オリエント・シールド22」を実施、
2. 9月3日からほぼ1ヶ月間、中露海軍が日本周辺の海上で合同演習を実施
3. 9月9日、空自、米空軍、米海兵隊は日本海上空で共同訓練を実施
4. 9月13~15日、空自、米空軍は那覇南方の太平洋上空で大規模演習を実施
5. 9月25日および29日、北朝鮮は弾道ミサイル計3発を日本海に向け発射、我が国EEZ外に着弾
6. 9月28日、空自は来訪したドイツ空軍と共同訓練を実施
7. 10月2~14日の間、陸自・米海兵隊は北海道で実動訓練「レゾリュート・ドラゴン22」を実地する予定
(The military threats around Japan by Russo-Chinese Forces and North Korea are active as usual. Following seven were main issues in September.
1. The Japan and US Army bilateral training exercise, Orient Shield 22, placed Kyuushu and Amami, in August 28 thru September 3.
2. Russo-Chinese Naval fleet kick off large-scaled war game in Western Pacific placed Sept.3rd to the end of the Month.
3. Japan, USAF & Marine Air Forces together with number of aircraft played military drill over East China Sea on September 9.
4. Japan and US Air Forces together with large number of aircraft conducted war game over Philippine Sea in Sept. 13 thru 15.
5. North Korea launched total of three ballistic missiles to Japan Sea, outside Japan’s EEZ at Sept 25 and 29.
6. German Air Force Fighter Sq. arrived Japan first time and placed military drill together with Japan’s counterpart on Sept 28.
7. Japan’s Army and US Marine bilateral training exercise, Resolute Dragon 22, will kick off Hokkaido in October 2 thru 14.)
「新型コロナワクチン」異物で必要悪という原点を忘れるな
米政府、ウクライナ追加支援6億ドルを発表ー援助総額は151億ドルに達する
バイデン大統領は9月15日に、ロシアとの戦いを続けるウクライナを援助するために6億ドル(約840億円)の追加軍事支援をするよう指示した。これは「大統領安全支援基金」から資金を拠出し、国防総省が保管する装備品から送られる。これでロシアによる侵攻開始後、米国が行う援助総額は151億ドル(約2兆1,100億円)に達する。(U.S. President Joe Biden announced a new $600 million arms package to help the Ukrainian military battle Russia, a memo sent to the DOD. Biden authorized the assistance using his PDA, allowing the president to sanction the transfer of excess weapons from U.S. stocks. In total the U.S. has committed $15.1 billion in assistance to Ukraine since the Russian invasion on February 24. )