「中国の台湾威嚇」もはや対岸の火事では済まされない

本稿は木村良一氏の寄稿です。NHKのニュース映像を見て驚いた。中国軍とロシア軍の軍艦合わせて10隻が艦隊を組んで津軽海峡を西から東へと通過していた。NHKが10月18日午後2過ぎにヘリから撮影した映像だという。防衛省の発表によると、18日午前8時ごろ、北海道の奥尻島の南西110キロの日本海で、中露の軍艦10隻が航行しているのを海自機が確認。中国海軍の艦艇は最新鋭のレンハイ級ミサイル駆逐艦など5隻で、ロシア海軍の艦艇はネデリン級ミサイル観測支援艦など5隻。午後にかけて津軽海峡を通過し、太平洋に抜け、伊豆諸島に進んだ。中露の軍艦が津軽海峡を同時に通過するのが確認されたのは、今回が初めて。

JAL、大阪万博に向け空飛ぶ車/ eVTOLの実証試験・導入を計画

JALは、2025年度に「空飛ぶ車/eVTOL」を使ったエアタクシー事業の開始を目指しており、開催予定の[大阪関西万博/Expo 2025 Oska Kansai ]では会場の夢洲を中心に遊覧飛行や関西空港などを結ぶエアタクシー・サービスを始める。この計画は大阪府が行う「空飛ぶ車の実現に向けた実証試験」に採用され2021年11月から2022年2月の間試験を行うことになった。

米空軍、B-52戦略爆撃機の大規模な近代化改修に取り組む

米空軍は、今年9月下旬に ”B-52戦略爆撃に対し大規模な近代化改修を実施、7年以内に新型爆撃機として再生する“と発表した。近代化改修には、新しいエンジン、最新のアビオニクス、新しいジャマー(jammers)、新型レーダー、構造部材の交換、などが含まれる。さらに機首下面のセンサー・ポッドを取り外せば外形も変わることになる。(Within seven years, the U.S. Air Force would get modernized reborn Boeing B-52, with new Rolls-Royce engines, new avionics, new jammers, a new AESA radar, and even new structural components. Its exterior profile might be change, if the old sensor pods underneath the nose section are removed.)

令和3年9月、我国周辺における中露両軍の活動と我国/同盟諸国の対応(その1)

令和3年9月、我国周辺における中露両軍の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。注目すべきニュースは次の通り;―①中国海軍4隻の艦隊が米国アラスカ州沖合のEEZに侵入、帰路鹿児島県大隅海峡を通過東シナ海へ。②ロシア海軍艦艇が頻繁に宗谷海峡を往来。③陸自は南西諸島での不測の事態に対処するため、30年振りとなる北海道から沖縄までを含む大規模演習を開始。④海自は、数回にわたり日米英蘭加共同訓練(Pacific Crown 21)を実施。(The military threats by Russo-Chinese Forces surroundings Japan and Taiwan were reported as active. Following four were noteworthy;-1, Chinese Naval vessels sailed into Alaskan coastal EEZ and returned to East China Sea via Osumi Strait of southern Kagoshima.2, Many Russian Navy vessels go back and forth through Soya Strait frequently.3. Japanese Army conducts largest military maneuvers in last 30 years, including Hokkaido to Okinawan islands, responding to the recent China and Russian activities.4, Japanese Navy are joining the Pacific Crown 21 Naval Exercise conducting in Philippine Sea.)

手術が難しいうえに倫理的にも課題の多い「子宮移植」は必要な医療なのか

本稿は木村良一氏の寄稿です。今年7月14日のことだ。日本医学会の検討委員会が「子宮移植」について臨床研究を認める報告書を公表した。子宮移植は子供を産みたくとも子宮のない女性が妊娠・出産できる第3の選択肢として注目される。しかし、移植、摘出と繰り返される手術が難しいうえに、倫理面での課題も多い。検討委員会が容認の結論に至るまで2年余りの時間がかかった。会議では「いまの時点では実施する環境にない」との慎重な意見も出た。報告書でも「未完成の医療技術」と指摘している。