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今年4-6月の緊急発進と南西諸島の防空態勢

緊急発進回数

防衛省統合幕僚監部は「平成27年度第一四半期の緊急発進実施状況について」と題する報道資料を発表した(27-07-15)。内容は一部マスコミが紹介済みだが、ここに整理してみる。

発表は、中国軍機への緊急発進が増加している事実を述べるに止まっているが、中国の軍事的台頭はこれだけではない。

すなわち、連日のように海警局公船が尖閣諸島近辺の領海へ侵犯を繰り返し、さらに東シナ海日中中間線付近のガス田での軍事転用可能な大型プラットフォームの建設を急ぐ、などが行われており、地域の安全保障環境を著しく悪化させている。

ロシア空軍電子情報収集機Il-20が本州三陸沖に飛来、電子情報偵察を行う

07-03ロシアIL-20航跡

防衛省統合幕僚監部は去る平成27年7月3日に、「同日ロシア空軍の電子情報収集機Il-20型機1機が、我が国北方領土択捉–国後間を通過し、本州三陸沖に飛来、同じ航路を引き返した。」と発表した。航空自衛隊戦闘機が緊急発進、本州領空への侵入を阻止したのは言うまでもない。

ロシア空軍機、本州日本海沿岸に接近

03-26ロシアIl-20航跡

統合幕僚監部の発表(2015-03-26(木))によれば、ロシア空軍電子戦情報収集機IL-20型機が3月26日に我国の防空識別圏に侵入、北海道および本州の日本海沿岸に接近してレーダー情報の蒐集を行った。直ちに航空自衛隊戦闘機が緊急発進し、領空侵犯を防いだ。