中国海軍、最新型艦艇が太平洋から宮古島北東を抜け東シナ海に航行


–尖閣を巡り中国は連日挑発行為を繰り返す–

2013-09-09  松尾芳郎

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図:(海上自衛隊)9月8日深夜から翌朝に掛けて宮古島北東海域を北西に進む中国海軍フリゲート艦「Jiangkai(江凱)II」型の2隻、下が艦番号548「益陽」、上が艦番号549「常州」。「江凱II」型は2008年から就役が始まった中国海軍最新のフリゲート艦で、今年末までに16隻が就役する。満載排水量約4,000㌧、全長134m、速力27kt、対空ミサイル「HHQ-16」32発用VLSを装備する。

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図:(海上自衛隊)中国海軍「江凱II」型2隻の航行を発見した我が海自の「やまゆき」。同艦は第一世代汎用護衛艦「はつゆき」型の8番艦、艦番号DD129で1985年就役、現在横須賀第11護衛隊に所属している。「はつゆき」型は、満載排水4,200㌧、全長130m、速力30kt、シースパロー短SAM8連装1基、SH-60J対潜ヘリコプター1機を搭載、全体にバランスのとれた汎用艦で12隻が建造された。しかし建造後25年以上経過して4隻が退役、3隻が練習艦隊所属となり、現役は5隻に減勢となっている。

 

統合幕僚監部は9月9日、中国艦艇が8日深夜からから9日早朝に掛けて、沖と宮古島の間の北東海域を航行、東シナ海に入ったと発表した。

すなわち、海自横須賀基地第11護衛隊所属の護衛艦「やまゆき」および那覇基地第5航空群所属のP−3C哨戒機が8日午後11時頃から9日午前2時に掛けて宮古島北東約100kmの海域を太平洋から東シナ海に向けて北西に進む中国海軍「ジャンカイII」級フリゲート艦2隻を確認した。

前日8日には中国空軍の爆撃機「H-6」の2機編隊が同空域を飛行したはかりで、最近の中国軍の挑発行為は目に余ると云わざるを得ない。