エアバス、アジア・太平洋航空市場の今後20年間の見通し


2014年2月14日    ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)

エアバスはこのほど、成長著しいアジア・太平洋航空市場の向こう20年間の予測を公表した。それによると新造機の需要は旅客、貨物専用機合わせて10,940機、金額換算1兆8,000億ドル。世界全体の37%を占め北米、欧州等を抑え最大の需要を生む。エアバスは2通路を配置した広胴型機の需要が3,350機でA380型クラスの超巨人機は680機と分析、アジア・太平洋市場成長への期待はこれ迄以上に膨らむ。

エアバスの分析では2013~2032年の向こう20年間で旅客機、貨物機の新造機需要は10,940機。同地域で運航する旅客機は4,960機が12,130機と約2.5倍となる見込み。うち3,370機が退役する機体の更新用。

アジア・太平洋市場では巨大都市が2032年に25都市でメガシティ総数の約3割。相互の経済交流活性化で航空需要の成長率は5.8%と他を寄せ付けない。

限られた空港インフラと空域の混雑等航空交通の流れを円滑にするには同市場では、一機あたりの輸送力からワイド・ボディ機(2通路の広胴型機)の役割が重みを増す。エアバスはA330、A350XWB,A380型機のラインアップを強化、マーケットの需要に対応する。

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[(AIRBUS)エアバスを代表するWBJトリオ]

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[(AIRBUS)昨年6月、処女飛行時のA350XWB型機]

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[(AIRBUS)膨大な受注残で繁忙のエアバス・ツールーズ工場]