投稿者: 松尾 芳郎

最新型打上げロケット「ファイアフライ・アルファ」の開発順調

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2014年設立の若いベンチャー企業「ファイアフライ・スペース・システムズ(Firefly Space Systems)」は、太陽周回軌道打ち上げ用の小型ロケットを開発している。「ファイアフライ(Firefly)」とは「ホタル/蛍」。この会社はオースチン(Austin, Texas)郊外にあり、創立者で社長のトム・マークシック(Tom Marksic)博士はスペースX社のロケット試験場の所長をしていた技術者。

参院選の結果と日本政治の展望

「改憲3分の2 発議可能に 自民一人区21勝11敗」(産経新聞 7月11日)。

7月10日投票の第24回参議院選は、与党の自公両党、保守系のおおさか維新の会が議席を増やし、日本国憲法を見直そうという政党が参議院(定数242)の3分の2の議席を確保する歴史的な参院選になった。改正の好機到来。

中国、世界最大の水陸両用飛行艇を完成、海洋権益拡大の施策

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広東省マカオの北にある珠海のAVIC工場で2016年7月23日土曜日、大型の水陸両飛行艇AG600型機の完成がメデイアに公開された。その10日ほど前に国際仲裁裁判所が「中国の南シナ海における(九段線)と呼ぶ領有権主張は根拠がなく不当」との判決を下した。中国はこれに応えAG600型機の完成を公表し、その航続距離は(九段線海域)の隅々に至るまで無給油で往復可能だ、と強調して判決を無視する構えを示した。

米海軍の「コンソリデーテッドPBY」飛行艇、復元飛行に成功

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第二次大戦中の爆撃機や戦闘機は、B-17空の要塞やP-51ムスタングの例を出すまでもなく、博物館や愛好家の手によって多くの機種が復元、展示されている。しかしこの飛行艇「PBYカタリナ」の復元機は極めて珍しい。

注目の「調査報道」、ディープスロートを呼び込む力を養いたい

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米国の地方紙が教会のスキャンダルを報じた実話に基づく映画「スポットライト 世紀のスクープ」や、世界のジャーナリストが協力し合って権力者の課税逃れを暴いた「パナマ文書」の報道ぶりが、注目されている。いずれも当局の発表に頼らず、独自に取材を重ねて不正を暴く調査報道が根底にある。

木星探査機「ジュノー」、捕捉軌道に入り最初の遠地点を通過

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5年前にケープ・カナベラルを出発して木星に向かった探査機「ジュノー(Juno)」は、去る7月4日に木星の南北を周回する捕捉軌道(Capture Orbits)に到着、木星の北から南に回る長大な楕円軌道に入り周回飛行を開始した。そしてほぼ1ヶ月後になる7月31日には木星から810万km離れた「アポジョブ(apojove)」と呼ぶ遠地点を通過して再び木星の北極上空に向かう。

2016年オシュコシュ・エアベンチャー・ショー

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7月25日から31日までの一週間、全米試作機協会(EAA=Experimental Aircraft Association)が主催する世界最大の航空ショウ「EAA AirVenture 2016」が開かれている。EAA AirVentureは毎年夏に一週間開催される。会場のオシュコシュのウイットマン・リージョナル空港には、世界80ヶ国から55万人以上の航空関係者、愛好家が訪れ、同空港に着陸する飛行機は1万機に達し、期間中は世界一の超繁忙空港となる。

中国空軍大型輸送機Y-20を受領、調達目標は1,000機!以上

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中国空軍(PLAAF=People’s Liberation Army Air Force)は、2016年7月6日に中国国営航空機工業(AVIC)の西安航空機が作る大型輸送機「Y-20」2機を公式に受領した。航空宇宙専門誌”HIS Jane”によると、AVIC大型機開発担当主席Zhu Wian氏は「中国空軍は将来「Y-20」を1,000機!必要とするだろう」と言明したという。

F-35ステルス戦闘機における英国の役割

空自向けF-35A

F-35ライトニングIIは、単座、単発、ステルス設計の多目的戦闘機。2006年12月の初飛行以来開発を続け、2015年9月に最初のF-35飛行中隊(34th Fighter Squadron, Hill AFB, Utah)が発足した。F-35プログラムは、原型機X-35Bが初飛行した2001年以来15年が経過した今、待望の実用化が始まり、英国には最初の3機のF-35Bが6月末に引き渡された。F-35の開発には英国の果たした役割は大きい。

第2ステージに入った「民共合作」 ―共産党に『ノー』と言えない民進党—

第24回参議院選挙は、自民党が追加公認を含め56議席と、改選となる(6年前の)50議席を上回ったが、単独過半数の57議席には届かなかった。民進党は32議席と改選45議席から後退した。しかし3年前の2013年からみると、自民党は65議席より10議席近く減らし、民進党は2013年参院選の17議席のほぼ倍増である。