投稿者: 松尾 芳郎

インド航空のB787型機、飛行中操縦室前面ガラスに亀裂発生

インド航空のB787型機が11月3日、飛行中、操縦室前面の風防ガラスで亀裂が発生した。同機はそのまま飛行を続け豪州メルボルン空港に着陸した。緊急着陸の要請は無く、乗客乗員、約90人は全員無事。最終目的地のシドニーへの飛行は取りやめた。インド航空のB787型機では飛行中機体の外板の一部脱落(10月12日)、主翼スポイラーの不具合(10月28日)ーの連続トラブルが発生している。

水俣条約をきっかけに公害について考えよう

水銀による健康被害の防止を目指す「水銀に関する水俣条約」が10月10日、熊本市で開かれた国連環境計画(UNEP)の外交会議で採択された。条約は批准国が50カ国になった時点から90日後に発効する。「水俣条約」という名称は日本政府の提案で、前文には「水俣病を教訓に同様の被害を繰り返さない」とのメッセージが盛り込まれている。
 水銀を含む電池や照明器具などに対する規制で日本での水銀の使用量は減った。しかし中国は石炭による火力発電で大気中に水銀を出す世界最大の水銀排出国として知られ、世界有数の金の産出国のインドネシアでは、金鉱石の精錬に使った水銀が垂れ流されている。世界ではまだまだ水銀汚染がなくなっていない。

ボーイング、B777-X次世代型機は引き続きエバレット工場で最終組み立て

ボーイングのドル箱機体、B777型機の次世代シリーズ『-X』がシアトル郊外のエバレット工場で製造される見通しとなった。技能工や、エンジニアが参加するIAM(全米機械労組)との交渉が大詰めで妥結へ向け大きく前進したという。シアトル・タイムズ紙がボーイング・ウォッチャー、ドミニック・ゲーツ記者署名記事で伝えた。カリフォルニア、サウスキャロライナ両州など同型機の製造ライン誘致に対抗してワシントン州が優遇税制措置の”切り札”で引き止めに成功したとも言われる。-Xで導入する複合材を全面採用する新型主翼の工場は輸送の利便性、コスト節約でエバレット工場隣接地に建設される方向で最終調整に入った。

18人乗り小型双発ターボプロップ機、ボリビアで着陸失敗炎上

18人乗り小型双発ターボプロップ旅客機が11月3日、ボリア北部で着陸に失敗、大破、炎上した。この事故で乗客8人が死亡、乗員を含む10人が病院に収容されたが何れも重体だという。ボリビアのメディア、BBCニュース等が報じた。

ネバダ州"エリア51"秘密基地で、冷戦下、旧ソ連の最新戦闘機ミグ21テスト

冷戦下、旧ソ連の最新戦闘機『ミグ21(フィッシュベッド)』が米軍の手で1968年、徹底的テストにさらされ、その実験場がネバダ州の”エリア51″極秘基地だった事が明らかになった。米政府が解禁した文書で事実が公開され、10月末、欧米のメディアが一斉に報じた。このテストを通じ、米空軍はソ連の主力戦闘機の弱点を暴き、ベトナム戦の空中戦などで活用したという。

カジノ解禁の可能性高まる

カジノはギャンブルを行う施設の一つであり、ルーレットやブラックジャックなどのゲームで金銭を儲ける場所である。日本では刑法185条や186条で賭博行為や賭場の開設が禁止されているため開設できない。

 浮かんでは消え、浮かんでは消えるカジノ解禁問題だが、この臨時国会(12月6日まで)にカジノを合法化し、それを中心とした観光施設を整備するための「特定複合観光施設区域整備推進法案」(カジノ法案)が提出され、来年にも成立する可能性が高まっている。

露海軍、地中海へ原子力巡洋艦など新たに投入。シリア情勢緊迫

露海軍が地中海へ原子力巡洋艦など大型艦、2隻を投入、展開中の機動部隊の戦力強化を図った事が判明した。ノーボスチ通信が11月2日、報じた。10月末、イスラエル空軍がシリアのミサイル貯蔵施設へ奇襲空爆をかけ露供給のミサイル多数が破壊されたという。防空体制を固める狙いと、イスラエルの新たな空爆への牽制が窺われ、シリア情勢が再び緊迫化しそうだ。

台湾が対潜哨戒機、P3C"オライオン"初取得。馬英九総統も記念式典出席

台湾空軍がロッキードP3C”オライオン”の引き渡しを受けた。同国初の、海上での本格的長距離哨戒が可能な機体だ。2015年迄に合計12機を取得する。配備基地の台湾南部、屏東(ピントン)基地の式典には、馬英九・台湾総統も出席する力の込めようだった。

ホンダジェット、型式証明取得へ最終段階

開発がが遅れていたHA-420ホンダジェットは、いよいよ型式証明取得の最終段階に入り、2014年末の取得を目指して飛行試験を続けている。量産に向けて1億2,000万㌦を投じた近代的設備が稼働を始めた。車のホンダが”飛行機のホンダ”に変身するきっかけとなるか。

シリア情勢に異変?イスラエル空軍機ミサイル貯蔵庫空爆

シリアを巡る情勢に新展開が起きるのか。欧米の軍事関係者が、今後の中東情勢の推移を固唾を呑んで見守っている。イスラエル空軍が10月30日、深夜から翌31日未明にかけ、シリア国内のミサイル貯蔵庫に波状空爆を強行。レバノンの武装勢力『ヒズボラ』に渡る直前の地対空ミサイル等多数の兵器破壊に成功した。露、中国製で固めた防空機能が役に立たなかった訳だが、シリアの梃入れにクレムリンが乗り出すか否かは不透明だ。イスラエルが主張しているイランの核武装阻止で、シリアの武装解除はイラン空爆への途を容易にする。